高校生アルバイト、「作業」をこなすだけの日々
「最初は“ただのバイト”でした」。そう話すのは、創作料理 一喜でアルバイトを始め、現在は正社員として働くKさん(20代)。高校1年の春、近鉄瓢箪山駅からも近く通いやすいという理由で、一喜の扉を叩きました。最初の仕事は、皿洗いと配膳。指示されたことを早く、正確にこなすことだけを意識していたと言います。
転機になったのは、ある営業後。食器を片づけているKさんに、吉岡からかけられた一言でした。「今やってるのは“作業”やな。ここから“仕事”に変えていけるかが勝負やで」。
初めての失敗と、先輩からのフィードバック
言葉の意味が分からないまま迎えた、週末の満席営業。Kさんは配膳に追われ、注文を通し忘れ、料理の提供が大幅に遅れてしまいました。「お客さまを待たせてしまい、先輩にフォローしてもらってようやく回った状態でした」。
営業後の振り返りで、先輩から伝えられたのは叱責だけではありません。「ミスは誰にでもある。でも、顔を上げて客席を見てたら、もっと早く異変に気づけたよね」「順番を決めて動いていたら、焦らずに済んだはず」。
このフィードバックをきっかけに、Kさんは「言われたことをこなすだけ」から、「お客さまが今どう感じているか」「次に何が必要か」を考えながら動くようになります。ここから、一喜で育つ3つの力が少しずつ身についていきました。
一喜で成長した3つの力
1. 観察力――“声にならない要望”に気づく
Kさんが最初に実感した成長は、観察力でした。「料理を出したら終わりではなく、表情や食べるペース、視線の先を見るように教わりました」。ドリンクが減ってきたタイミングで声をかける、料理の説明を少し丁寧にする。小さな一歩ですが、「ありがとう、助かったわ」と返ってくる言葉が、自信につながっていきました。
2. 段取り力――初めて任されたコース料理と宴会運営
次のステップは、コース料理と宴会の担当です。「テーブルのレイアウト、乾杯のタイミング、料理を出す順番まで、自分で組み立てるのは初めてでした」。最初の宴会では、メイン料理が出るのが遅れ、場の空気が間延びしてしまったことも。しかし先輩と一緒にタイムテーブルを作り直し、「何分後に何を出すか」を逆算して準備することで、少しずつスムーズな進行ができるようになりました。
3. コミュニケーション力――厨房とホール、お客さまをつなぐ役割
一喜では、料理の提供スピードを保つために、厨房との連携が欠かせません。「最初はただオーダーを通すだけでしたが、『このテーブルはゆっくり話したい雰囲気』『こちらは急いでいる』と状況を添えて伝えるように、と何度も言われました」。お客さまの様子を言語化して共有することで、厨房も提供順を変えやすくなり、全体の満足度が上がることを体感。Kさんは「コミュニケーションは報告だけでなく、“意図を伝えること”なんだ」と理解していきました。
“作業と仕事の違い”をどう理解したか
アルバイトから正社員になった今、Kさんはこう振り返ります。「作業は『指示されたことをこなすこと』、仕事は『目の前のお客さまの感情に責任を持つこと』だと感じています。一喜では、その違いを毎日の現場で教えられました」。
応募前に知っておきたい、一喜で活きる経験と準備
面接で伝えるとマッチしやすい経験
- 部活やアルバイトで「周りをよく見るようになった」エピソード
- 文化祭やイベントで、準備から当日運営まで関わった経験
- お客さまや仲間とのトラブルを、話し合いで解決した経験
完璧な接客スキルよりも、「人の表情を気にするようになった」「失敗から学んだ」といった姿勢が、一喜の仕事と相性が良いと言えます。
入社前に準備しておくと現場になじみやすいこと
- よく行く飲食店で、スタッフの動きや声かけを意識して観察してみる
- メモを取る習慣をつくり、「言われたことを自分の言葉で整理する」練習をする
- 自分がうれしかった接客・残念だった接客を振り返り、理由を言語化しておく
こうした小さな準備が、「作業」ではなく「仕事」としてお客さまに向き合う土台になります。
“人としての在り方”を学べる職場として
創作料理 一喜は、料理だけでなく「食べた後の感情を売る」店として、若手スタッフに「在り方」を問い続けます。Kさんのように、高校生アルバイトからスタートしても、観察力・段取り力・コミュニケーション力を一つずつ積み重ねることで、「作業」を超えた「仕事」のやりがいにたどり着くことができます。飲食の経験がなくても、人の表情に敏感でありたい人、自分の成長を通じて誰かの特別な時間をつくりたい人にとって、一喜は学びの多いフィールドになるでしょう。