1. 「倉庫仕事」じゃなく「現場オペレーション事業」——TLSが20年守ってきた土俵
TLSが手がけるのは、いわゆる「倉庫作業」ではなく、物流センター全体を運営するオペレーション事業です。入荷・保管・ピッキング・出荷といった工程ごとの生産性や品質、安全を設計し、日々のシフト組みや人員配置、教育・改善活動まで一体でマネジメントします。創業から20年、コクヨサプライロジスティクス、三井倉庫、PALTACなど大手企業から選ばれ続けてきたのは、「人材を送る」のではなく、「現場を任される」スタンスを貫いてきたから。現場で働く一人ひとりの力を束ね、顧客のビジネス全体を支える——それがTLSが守ってきた土俵です。
2. 創業者・髙田祥宏が見た“現場のほころび”と、TLS立ち上げの原点
創業者の髙田祥宏が物流現場で感じていたのは、「人さえ入れれば回る」という発想への違和感でした。作業者の入れ替わりが激しく、安全や品質が場当たり的に扱われ、誰も現場全体の最適化を担っていない。「現場で汗をかく人が報われる仕組みをつくりたい」「お客様の“任せた”に最後まで応えたい」。この想いから、業務請負を軸にしたTLSを2005年に立ち上げます。採用・教育・労務管理・チームづくりまでを一体で担うことで、現場のほころびを一つひとつ縫い合わせる——ここにTLSの原点があります。
3. 声を上げる現場が主役になる——TLS流オペレーション設計のリアル
TLSのオペレーションは、上からの指示ではなく「現場の声」から組み立てられます。スタッフが毎日の作業で気づいたムダや危険、やりにくさを拾い上げ、改善提案として共有。各営業所で発行する「マンスリーTLS」には、成功事例や失敗からの学びが掲載され、全員の知恵が循環します。たとえば、ピッキング導線の見直しや、多国籍メンバー向けの多言語マニュアル作成、安全確認の声かけルールづくりなど、細かな工夫の積み重ねが標準化されていく。ここで主役になるのは、現場で「変だな」「もっと良くできる」と口に出せる人です。
4.物流から保育・療育へつながったのは、現場の『困った』を放置しなかったから
TLSが保育・療育事業に踏み出したのも、物流現場のスタッフの「困った」からでした。結婚・出産を機に退職せざるを得ない女性スタッフ、預け先が見つからないという声——それを見過ごさず、「それなら会社で保育園をつくろう」と開園したのが企業主導型保育園「つむぎ保育園」です。その後、地域からのニーズと保護者の不安の声を受け止め、自治体認可の「かなで保育園」、児童発達支援事業「がじゅまるきっず」へと広がりました。事業の枠にとらわれず、現場の課題を起点に解決策を事業として形にする——これがTLSの成長パターンです。
5. 《感謝・誠意・探究》をオペレーションに落とすと、現場はこう変わる
TLSの企業理念は「感謝・誠意・探究」。これを現場レベルに落とすと、具体的には次のような行動になります。・感謝:誰かのフォローや改善提案を「当たり前」にせず、言葉にして伝える。入社記念日にプレゼントを贈る「TLSバースデー」もその象徴です。・誠意:できないことをごまかさず、リスクや失敗を率直に共有する。お客様からの「できる?」に対し、愚直にやり切る覚悟を持つ。・探究:数値や手順の「なぜ」を問い続ける。KPIの裏側にある本質的な課題を捉え、改善策を試し続ける。この三つがそろうと、現場の雰囲気は「指示待ち」から「自分たちで良くしていくチーム」へ変わっていきます。
6. 髙田が求めるのは「現場で問いを立てられる人」——選考で見ている3つのポイント
髙田が重視するのは、スキルよりも「現場で問いを立てられるか」です。選考で特に見ているポイントは次の3つ。1. 観察力:アルバイトや前職の経験の中で、「おかしい」「もったいない」と感じたことを具体的に説明できるか。2. 対話力:その気づきを、攻撃ではなく建設的な提案として周囲に伝えられるか。3. 継続力:一度でうまくいかなくても、やり方を変えながら粘り強く試せるか。完璧な答えよりも、「自分だったらこう考える」「こう改善してみたい」という、自分の言葉で語れるかどうかが鍵になります。
7. TLSで成長する人が入社前からやっている“現場発オペ”の準備
TLSで伸びる人は、入社前から「現場を見る目」を養っています。例えば、・コンビニやEC倉庫、飲食店などを利用するとき、動線や待ち時間、スタッフの動きを観察する。・「もし自分がここを任されたら、何から変えるか」をノートに書き出してみる。・TLSの事業内容や理念を読み、自分の経験と重なる部分・違和感のある部分を整理しておく。こうした準備をしておくと、面接での対話が具体的になり、入社後の現場配属でも吸収スピードが変わります。「現場から事業をつくる」というTLSのスタイルを、自分のキャリアの軸としてイメージできるかどうかが、成長のスタートラインになります。