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仕事のこと

ぶっちゃけ社労士事務所って何してるの?1日の仕事の流れをぜんぶ見せます【大手前総合労務の場合】

人事労務アウトソーシング , 入退社手続き , 助成金サポート , 社会保険労務士業務 , 給与計算実務

2026.03.12

社労士事務所の「仕事の中身」、ざっくり全体像

社会保険労務士法人 大手前総合労務管理事務所では、企業の「人」に関わる実務をトータルでサポートしています。入退社に伴う社会保険・雇用保険の手続き、給与計算、労働保険の年度更新、高年齢雇用継続者の賃金シミュレーション、助成金の相談対応など、内容は多岐にわたります。

イメージとしては「人事・労務部門の一部を、専門チームとして外から支える」役割です。ここでは、そんな業務がどんな時間配分で進んでいるのか、1日の流れを具体的に追っていきます。

モデルケース:経験3年スタッフの1日

9:00〜10:00出社・メールチェック・今日やること整理

出社後は、まずメールとクラウドツールの通知を確認。顧問先からの「入社が決まりました」「従業員が退職します」といった連絡や、年金事務所・ハローワークからの通知をチェックします。

そのうえで、タスク管理ツールで優先順位づけ。「午前中は入退社手続き、午後は給与計算と助成金準備」といった形で、締切と難易度を踏まえて1日の流れを組み立てます。

10:00〜12:00入退社手続き&社会保険・労働保険の各種届出

顧問先から届く入社情報(氏名・住所・給与・雇用形態など)を確認し、専用ソフトや電子申請システムを使って、健康保険・厚生年金・雇用保険などの資格取得手続きを行います。退職者がいれば、資格喪失の手続きも同時進行です。

チェックリストやマニュアルが整備されているため、処理手順は明確。未経験入社のスタッフも、最初の数ヶ月はこの「入退社の基本フロー」を先輩と一緒に繰り返しながら、実務感覚を身につけていきます。

13:00〜15:00給与計算と高年齢者の賃金シミュレーション

午後の主な仕事は給与計算です。勤怠データを読み込み、有給・欠勤・残業時間などを確認しながら、給与計算ソフトで各種控除額を自動計算。社会保険・所得税・住民税などの計算ロジックはシステムに組み込まれているので、担当者は「入力の正確さ」と「チェックの目」が重要になります。

60歳以降も働き続ける従業員がいる場合には、「この条件で働き方を変えると、手取りはいくらになるか」といった賃金シミュレーションも実施。条件を変えながら複数パターンを比較し、顧問先にわかりやすく説明できるよう資料にまとめます。

15:00〜17:00顧問先からの相談対応・助成金サポート

午後は電話やオンラインミーティングを通じて、顧問先からの相談に対応します。「就業規則を見直したい」「新しい評価制度をつくりたい」「助成金を活用できるか知りたい」といったテーマが多く、過去の事例や法律改正情報を踏まえて提案します。

助成金関連では、要件の確認やスケジュール管理、必要書類の整理などをサポート。書式やフローが複雑なため、チームで分担しながら進めます。

17:00〜18:00進捗整理・翌日の準備・チームミーティング

終業前には、その日の処理結果をシステムに記録し、未完了のタスクを洗い出します。案件状況を共有するショートミーティングを行い、繁忙期には業務の偏りがないかを確認。ISO27001を取得していることもあり、情報管理や業務プロセスの標準化も意識しながら進めています。

月末・月初や年度更新のタイミングは忙しくなりますが、通常期は18時前後に退社するスタッフが中心です。

未経験スタッフの「3ヶ月」と「1年目」

入社〜3ヶ月:まずは定型業務を確実にこなす

  • 入退社手続きの入力とチェック
  • 書類のスキャンやファイリング
  • 簡単な問い合わせの取次ぎ

この段階では、マニュアルとチェックリストを見ながら、ミスなく処理できることがゴール。専門用語や制度の基本を、OJTでしっかり学ぶ時期です。

1年目:担当顧問先を持ち、自分でスケジュール管理

  • 小規模な顧問先の窓口担当
  • 給与計算のメイン担当(先輩のダブルチェック付き)
  • 簡単な制度変更の説明や書類作成

1年目の終わりには、「毎月この会社の給与計算は自分が責任を持つ」「この顧問先の入退社は自分がメインで対応する」といったレベルになっているケースが多く、仕事の手応えも大きくなっていきます。

忙しさとチーム体制のリアル

社労士事務所の仕事は、どうしても「月末・月初」「年度更新」「算定基礎」の時期に業務が集中します。その分、スケジュールを前倒しで組んだり、チーム内でタスクを振り分けたりすることで、残業時間をなるべく平準化するようにしています。

業務は完全な個人戦ではなく、案件ごとに複数名で情報を共有するスタイルです。マニュアルやチェックシート、定例ミーティングを通じて、誰か一人に負荷が集中しないようにするのが基本方針になっています。

社労士事務所で働くイメージが少しでも具体的になったら

ここまで見てきたように、社労士事務所の1日は、地道な事務処理と、企業と一緒に制度をつくっていくコンサルティング的な仕事の両方で成り立っています。最初は覚えることが多いものの、ルーティンに乗れば「人と制度をつなぐ専門職」としての面白さを感じられるはずです。

「なんとなく難しそう」と思っていた方も、具体的な1日の流れや成長ステップをイメージすることで、自分がこの仕事に向いているかどうか、検討する材料にしていただければ幸いです。