ロゴマークの「三つの輪」が意味するもの
大手前総合労務管理事務所のロゴに描かれた三つの輪は、「三方善」を表しています。弊所、お客様、その先にいるすべての人々。それぞれの“善さ”が少しずつ重なり合い、一つの力となって社会に広がっていくイメージです。ここでいう「善」は、きれいごとのスローガンではなく、「長く続く関係性をつくるための現実的な判断基準」です。誰か一方が無理をしたり、短期的な得を取りに行ったりすると、結局はトラブルや離反を生みます。三つの輪が均等であることを意識することが、実務判断の“物差し”になっています。
代表が語る「ミスを責めず、仕組みを直す」所内文化
代表の太田惠子は、「人を責めると、社労士事務所としての成長は止まる」と語ります。社会保険や労働保険の手続き、給与計算など、ミスが許されない業務を担うからこそ、個人攻撃ではなくプロセス改善に向き合う文化を重視しています。たとえば、手続き漏れが起きた際は、・どの段階でエラーを検知できたか・チェックリストやシステムに改善余地はないか・属人化していないかをチームで検証し、「次に同じミスが起きない仕組み」を整える。これを評価制度とも連動させ、「報告と改善提案をした人」をきちんと評価するようにしています。
「お客様のため」だけにしない、関わり方のルール
三方善は、「お客様第一」とは少し違います。たとえば、労働時間や賃金に関して、法令や実務慣行から見てリスクが高いと判断した場合は、「イエス」だけを返さないのが大手前のスタンスです。・短期的に企業が得をする選択・中長期で従業員や企業価値を守る選択の両方を提示し、リスクも含めて率直に伝える。耳に痛い助言であっても、長期的には双方の信頼と組織の安定につながると考えているからです。「一緒に悩み、一緒に決める」関係をつくることが、結果としてお客様のためにもなり、所員の仕事への誇りにもつながっています。
ISO27001取得に込めた「情報を預かる者」としての覚悟
2015年に取得した情報セキュリティマネジメントシステム「ISO27001」は、単なる資格ではなく「人の人生データを扱う覚悟」の表明です。社労士事務所には、給与、病歴、家族構成、高年齢雇用の条件など、極めてセンシティブな情報が集まります。情報管理の甘さは、一瞬で信頼を失うだけでなく、預けてくれた人の生活そのものを揺るがしかねません。アクセス権限、紙書類の保管、外部委託先の管理まで、一つひとつのルールを徹底することは、所員にとっても「プロフェッショナルとしての誇り」を日々意識することにつながります。
「人と企業のこれから」を支える実務──高年齢雇用と働き方改革
大手前が近年力を入れているのが、高年齢雇用継続者の賃金シミュレーションや働き方改革支援です。制度変更が続くなか、・企業の人件費バランス・本人の生活設計・雇用継続による組織への貢献の三つをどう両立させるかは、まさに「三方善」が試されるテーマです。単純なコストカットや延長ではなく、「この人がこの会社で、あと何年どう働くと幸せか」を、データと対話の両面から設計する。ここに社労士としての専門性と、人に向き合う姿勢が表れます。
若手メンバーが感じる「誇れる仕事」の条件
若手所員へのインタビューで共通していたのは、「自分の判断が誰かの生活を支えている実感があるほど、仕事が怖くて、同時に誇らしい」という声でした。・ミスを隠さず言える雰囲気・相談すれば必ず一緒に考えてくれる先輩・制度変更や判例をチームでキャッチアップする仕組みこうした環境があることで、プレッシャーを一人で抱え込まずに済み、結果としてお客様にも質の高いサービスを届けられるといいます。「三方善」は、若手にとっても自分の判断を支える“軸”になっています。
価値観が合う会社かを見きわめる3つの質問リスト
最後に、「自分の仕事観とこの事務所はフィットしそうか?」を考えるための問いを紹介します。応募先を見るときにも使えるチェックリストです。1. ミスが起きたとき、「誰のせいか」より「何を変えるか」を先に話す文化はあるか。2. お客様にとって耳の痛い提案でも、必要なら伝える姿勢が評価されているか。3. 情報管理やコンプライアンスに、コスト以上の意味を見いだしているか。これらの問いに「はい」と答えられるかどうかが、自分の価値観と職場のスタンスがどれだけ近いかを測る目安になります。