9:00出社〜メールチェック:「今日の段取り」を組み立てる
出社したらまず、自分が担当している顧問先のメールとチャットを一気に確認します。「入社予定日の変更」「扶養に入れますか?」「今日中にハローワークへ出してほしい書類あります」など、“人”に関する相談がずらり。
大手前では、1人のアシスタントが複数社を担当し、入退社手続きから日々の問い合わせまで一気通貫で対応します。そのため、朝一番で
- 今日中の提出期限がある手続き
- 社長・人事担当者からの相談
- 確認に時間がかかりそうな案件
を整理し、「今日どこまで進めるか」をざっくり決めてから動き始めます。
10:00入退社手続き:ルーティンだけど「人生の節目」に立ち会う仕事
この時間帯は、入退社や扶養異動などの手続きを集中的に進めます。届いた雇用契約書や入社書類を見ながら、社会保険・雇用保険の資格取得届を作成し、電子申請で提出。退職の場合は、資格喪失届や離職票の準備も行います。
単なる事務作業に見えますが、保険証が届くタイミングや失業給付の開始日は、従業員の生活そのものに直結します。顧問先から「スムーズに手続きしてくれて助かりました」と言われるたび、「人の節目を支えている」実感が持てる時間です。
13:00給与計算と電話・メール対応:数字と会話を行き来する午後
昼食後は、毎月決まったタイミングで発生する給与計算を進めます。タイムカードデータや勤怠システムをもとに、残業時間や各種手当をチェック。社会保険料・税金の控除を反映し、最終的な支給額を算出します。
同時に、顧問先からの電話やメールにもこまめに対応。「育休に入る社員の手続きは?」「試用期間中に合わないと感じた場合どうすれば?」といった相談も多く、先輩社労士に確認しながら回答します。数字と会話を行き来しつつ、「この会社の人たちが安心して給料日を迎えられるか」を支える時間です。
15:00顧問先との打ち合わせ・所内ミーティング:顔の見える関係をつくる
午後の後半は、顧問先とのオンライン面談や訪問が入ることもあります。就業規則の変更、評価制度の相談、トラブル予防のためのルールづくりなど、少し「未来志向」の話題が中心です。
所内ミーティングでは、担当者同士で情報共有を行い、「この会社はこんな文化だから、この提案のほうが伝わりやすい」といった細かな知見も交換します。大手前が大切にしてきた「顔の見える関係」は、こうした場で少しずつ育っていきます。
16:30書類チェックと電子申請:ミスなくやり切る“ラストスパート”
夕方は、その日中に出すべき書類の最終チェックタイムです。自分で作成したデータを見直し、社労士の最終確認を経て、年金事務所やハローワークへ電子申請します。
未経験スタートのアシスタントでも、やるべき手順はマニュアル化されており、最初はダブルチェック体制で安心して覚えていけます。「手続き完了しました!」と顧問先へ連絡すると、「早くて助かりました」「丁寧に説明してくれてありがとう」と返ってくることも多く、1日の終わりに小さな達成感を得られる時間です。
未経験からなじみやすくなる事前準備:これだけ押さえておけば安心
社労士事務所の仕事に興味はあるけれど、「知識ゼロで大丈夫?」と不安な方に向けて、入社前に触れておくとスムーズなポイントを挙げます。
- Excel:SUM、AVERAGE、IF、VLOOKUP程度の関数とフィルタ機能
- 社会保険・雇用保険:厚生労働省や日本年金機構の入門ページをざっと読む
- ビジネスマナー:電話応対やメール文例が載っている基本書を1冊
すべてを完璧にする必要はありません。「人の役に立つ事務をしたい」という気持ちがあれば、実務は入社後に一つずつ積み上げていける環境です。