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【1日の仕事密着】小児訪問看護で“ひとりじゃない訪問”を実現するARIA流チームワークとは?

ICT活用 , カンファレンス文化 , 多職種連携 , 小児在宅医療 , 訪問看護の働き方

2026.03.25

8:30 出発前カンファレンス――「今日の1人」をチームで共有する

大阪本町のオフィスに集まる小児訪問看護チーム。朝一番に行うのは、当日の訪問スケジュールと子どもたちの状態共有です。

前日夜に小さな変化があれば、すでにICTツール上に記録済み。当日のカンファレンスでは、その情報を画面で確認しながら「今日はここを意識してみよう」「学校の先生からこんな相談があったので、様子を見てきます」と、看護師・リハ職・事務が短時間で方向性をそろえます。

ここで大切にしているのは、「できない理由」ではなく「どうすれば実現できるか」。たとえば、家族から「学校にもう少し参加させてあげたい」と相談があれば、「医療的に難しいかも」で終わらせず、「授業のどの場面なら安全か」「どんなサポート体制なら可能か」をチームで検討してから、それぞれが現場に向かいます。

10:00 小児訪問の現場――1対1だけれど、背後にはチームがいる

看護師が向かったのは、人工呼吸器を使用する小学生のお宅。訪問は看護師1名ですが、支援は決して1人ではありません。

呼吸状態を確認しながら、お母さんと「最近、学校での疲れやすさが気になる」といった話題に。看護師はタブレットからICTシステムにアクセスし、所見や家族の声をリアルタイムで入力します。その場で理学療法士のコメントが入り、「午後のカンファレンスで座位姿勢の調整案を検討します」と返信が表示されることもあります。

もし急な変化があっても、「チャットで相談→必要ならオンラインで即ミニカンファレンス」という流れが可能なため、訪問未経験者でも「自分だけで判断しなければ」という孤立感を抱きにくい体制です。

12:30 ランチとミニ振り返り――「ありがとう」と「ごめんなさい」を言葉にする

事務所に戻ると、自然に始まるのが「さっきの訪問、ここを手伝ってくれてありがとう」「昨日の記録、確認が遅れてごめんなさい」といった短い対話です。

ARIAでは、人としての基本である「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんと伝えることを重視しています。忙しい医療現場ほど、感謝や反省が置き去りになりがちですが、あえて言葉にすることで、チームの信頼関係と学び合う文化を育てています。

14:00 学校・園との連携訪問――「生活の場」を看護の視野に入れる

午後は学校への同行支援。教員や支援員と一緒に、授業参加の様子や休憩のタイミングを確認します。「この姿勢だと呼吸が少し浅くなりますね」「トイレ誘導の声かけを少し早めにしてもらえますか」など、具体的なポイントを共有しながら、子どもの「らしさ」を守る環境づくりを進めます。

訪問後は、写真やメモをICTにアップロード。事務所にいるスタッフも同じ画面を見ながら、「次はこの支援グッズを提案してみよう」「園にも同様の支援を広げよう」と、次の一手を一緒に考えていきます。

16:00 カンファレンス――「今」と「未来」をつなぐチームでの振り返り

夕方には、多職種が集まるカンファレンスを実施。大きなモニターにICT画面を映し、当日の記録や家族・学校からのフィードバックを確認します。

「午前の訪問で、本人が『もっと友達と遊びたい』と言っていた」「お母さんが夜間の吸引に不安を感じている」など、断片的な情報をチームでつなぎ、「どんな未来を一緒に描くか」を話し合います。ここでも、誰かの意見を否定するのではなく、「その実現のために何が必要か」を起点に議論が進みます。

訪問未経験でも安心して飛び込める理由

  • リアルタイムで相談できるICT連携とカンファレンス文化
  • 医療行為だけでなく、「生活」「発達」「家族の思い」まで一緒に考えるチーム体制
  • 失敗を責めるのではなく、「次どうするか」をみんなで考える風土

これらが組み合わさることで、訪問が初めての看護師・セラピストでも、1人きりではない安心感を持ちながら、子どもたちと家族に向き合うことができます。

見学前に準備しておくと良い3つのポイント

  1. 「どんな子どもと関わりたいか」を言語化しておく年齢層、疾患・特性、興味のある発達段階など、自分の関心領域を整理しておくと、見学時の質問が具体的になります。
  2. これまでの経験で「うまくいかなかった場面」と「乗り越えた場面」を振り返るARIAでは、できなかった経験も大切な学びとして歓迎されます。具体的なエピソードがあると、チームでどう支え合えるかをイメージしやすくなります。
  3. 気になること・不安なことを遠慮なくメモしておく技術面・働き方・キャリアなど、心配事を書き出しておき、見学やカジュアル面談の場で率直に質問できるよう準備しておくと、現場とのギャップを減らせます。

「訪問は一人でも、支援はチームで」。ARIAの小児訪問看護では、この言葉を合言葉に、子どもたちと家族の「自分らしい人生」をチーム全員で支えています。小児や訪問に関心がある方は、まずは現場の空気感を感じられる見学や対話の機会を通じて、自分の将来像を具体的に描いてみてください。