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チームで支える訪問看護の舞台裏|一人で訪問しても「一人で戦わない」仕事のしくみ

ICT活用 , オンコール体制 , チーム医療 , 医療的ケア児支援 , 訪問看護の働き方

2026.05.18

「一人で訪問=一人で抱え込む」ではない理由

訪問看護と聞くと、「トラブルがあっても自分だけで判断しないといけないのでは?」と不安に感じる方は多いでしょう。株式会社ARIAでは、「一人で訪問しても、一人で戦わない」を徹底するために、チーム前提の仕組みを組み込んでいます。
訪問に出るのは看護師・セラピスト一人でも、事前の情報整理、訪問中の相談体制、訪問後の振り返りまで、常にチームで支える流れがあることが特徴です。医療的ケア児から成人まで、多様なケースを一人で抱え込まないことが、安全と継続性の要となっています。

ICTでリアルタイム共有する「見えない伴走者」

ARIAでは、訪問前後だけでなく、訪問中もICTツールを活用して情報を共有します。
たとえば、バイタルや表情の変化、家族からの新しい相談内容はその場でアプリに入力。写真や動画を用いて、離れているメンバーとも同じ状況を共有できます。
「呼吸が少し早いけれど、このまま見守りで良い?」と迷う場面では、記録と画像をセットで送信し、待機している先輩がチャットや電話で即時サポート。
現場にいるのは一人でも、画面の向こうに常にチームがいる状態をつくることで、判断の孤立を防いでいます。

24時間365日、バックアップがつながり続ける仕組み

在宅療養では、夜間や休日の急な体調変化も避けられません。ARIAは24時間365日対応の体制をとり、オンコール担当者とバックアップの二重構えで支えています。
担当看護師が不安なときは、時間帯に関わらず電話で先輩や管理者に相談可能。「この症状なら救急受診を提案しよう」「まず家族にこう説明しよう」など、具体的に一緒に整理していきます。
夜間の対応後は、翌日必ずチームで振り返りを行い、判断や対応の妥当性を確認。次に同じようなケースが起きた際の基準も共有することで、「経験」を個人ではなくチームの財産にしています。

多職種カンファレンスで「その子らしさ」をチームで描く

ARIAが重視しているのは、「医療的に正しいか」だけでなく「その子らしい未来につながるか」という視点です。
定期的に行う多職種カンファレンスには、看護師だけでなく、リハ・主治医・相談支援専門員・学校や園の先生などが参加します。
たとえば「学校での時間を少しでも増やしたい」という家族の希望があれば、登校時の体調管理、医療的ケアのタイミング、疲れやすさへの配慮などを、職種を超えて一緒に検討します。
訪問で見えた小さな変化もカンファレンスで共有し、支援プランをこまめにアップデートしていくのが特徴です。

困ったとき、実際にどう相談し、どう振り返るのか

「急に泣き出して呼吸が荒くなった」「ご家族が介護に限界を感じている」など、対応に悩む場面は少なくありません。
あるスタッフは、初めて担当した医療的ケア児の不安定な呼吸に迷い、すぐ先輩へ電話相談。症状の聴取と画面越しの確認を経て、その場での対応と受診の要否を一緒に判断しました。
ステーションに戻った後は、「どこで迷ったか」「どんな情報があればもっと冷静に判断できたか」を先輩と整理。
この振り返りは責めるためではなく、判断の引き出しを増やす時間として位置づけられ、同様の事例をチーム全体にも共有していきます。

「チームで支える文化」がある職場を見抜く質問例5選

見学や面接の場では、「一人で戦わない」文化が本当にあるかを確認しておくことが大切です。例えば、次のような質問が役立ちます。

  • 訪問中に判断に迷ったとき、どのように先輩へ相談できますか?
  • 夜間・休日の急変時のサポート体制を具体的に教えてください。
  • 新人が経験した困難ケースを、チームでどう振り返っていますか?
  • 多職種カンファレンスはどのくらいの頻度・メンバーで行っていますか?
  • スタッフ同士で意見が分かれたとき、どのようにすり合わせていますか?

これらへの答えから、仕組みと日常の運用レベルで「チームで支える」が根づいているかを見極めやすくなります。