病院時代に感じた「このままじゃ変わらない」というもどかしさ
――まず、創業の背景から教えてください。
宮崎:総合病院で働いていたころ、「年功序列」で役割が決まり、どれだけ勉強しても、患者さんのために動いても、評価にほとんど反映されない現場に疑問がありました。若手がアイデアを出しても「前例がない」で終わってしまう。そんな環境では、利用者さんにとって本当に必要な看護も、現場の小さな工夫も、組織に吸い込まれていくように感じていました。
一方で、ベッドサイドでは「家に帰りたい」「自分らしく過ごしたい」という声が日常的に聞こえてくる。患者さんの願いと、組織の都合のギャップを埋められないことが、ずっと心に引っかかっていました。
「笑顔あふれる自分らしい人生を」というビジョンの原点
――ARIAのビジョンには、どんな経験が反映されていますか。
宮崎:印象に残っているのは、長期入院していたお子さんとご家族の言葉です。「病院では安全かもしれないけれど、この子の“らしさ”はどこに行くんだろう」と。医療的には正しくても、その子の人生としてどうか、という視点が欠けていたと痛感しました。
そこで、「看護=処置」ではなく「人生に寄り添うこと」と捉え直したいと考えました。ARIAの「笑顔あふれる自分らしい人生を」というビジョンは、病状や障がいの有無に関わらず、一人ひとりの価値観やペースを大事にすることを約束する言葉でもあります。
なぜ小児訪問看護・発達支援にこだわるのか
――数ある分野の中で、小児に特化した理由は。
宮崎:子どもたちの「今」は、将来の何十年にもつながっています。医療的ケア児だけでなく、発達特性のあるお子さんも、ちょっとした関わり方の違いで、挑戦する意欲や自己肯定感が大きく変わります。
病院だけでは見えない「家庭」「学校・園」「地域」での姿も含めて支えることで、その子の物語全体に関わることができる。だからこそ、ARIAは小児訪問看護と小児発達支援にこだわり、医療と療育、教育の間をつなぐ存在でありたいと考えています。
24時間365日の在宅支援に込めた覚悟
――24時間365日対応は、大きな負担にもなり得ます。
宮崎:在宅療養を選ぶご家族にとって、「いざという時に誰かがいるか」は命綱です。実際に、夜間に急変の相談が入り、「ここまで頑張ってきてよかった」とご家族と一緒に乗り越えた場面もありました。
もちろん、スタッフの負担を軽視してはいけません。ARIAでは、ICTを使ったリアルタイムの情報共有やオンコールの分担、チームでケースを支える仕組みを整え、「一人で戦わない」訪問看護を徹底しています。覚悟と同じくらい、仕組みづくりも重要だと考えています。
どんな人と一緒に働きたいか――ARIAで活躍する人の共通点
――ARIAに合う人・活躍している人の特徴は。
宮崎:完璧な経験より、「対話を大事にできるか」を重視しています。たとえば、
- 子どもや家族の小さな変化に気づける人
- わからないことをそのままにせず、素直に聞ける人
- 「できない理由」より「どうすればできるか」を一緒に考えられる人
といった姿勢を持つ方は、利用者さんからもチームからも信頼されやすいです。専門性は、日々の実践と学びの中で育てていけます。
入社1年目でどんな成長ができるのか
――実際に、1年目のスタッフはどんな変化を遂げていますか。
宮崎:病院から転職してきた看護師は、最初「一人で訪問するのが不安」と話していましたが、同行訪問と振り返りを重ねるうちに、半年後には「その子の次のステップ」を自分から提案できるようになりました。
また、小児未経験だったスタッフが、1年後には学校や園とのカンファレンスで意見を求められる存在になった例もあります。共通しているのは、日々のケースを「ただこなす」のではなく、「この子の未来のために今できることは?」と問い続けている点です。
応募前に考えておきたい“ミスマッチを防ぐ3つのポイント”
――最後に、ARIAを検討する人に伝えたい注意点はありますか。
宮崎:お互いのために、次の3つは事前に考えてほしいと思っています。
- 「子どもと家族のペースを尊重する」ことに本気で向き合えるか
- チームで支える文化の中で、自分の考えもきちんと言語化できるか
- 変化や学びを楽しみながら、自分のキャリアを自分でつくっていきたいか
ここに共感できる方なら、きっとARIAの「笑顔あふれる自分らしい人生を」というビジョンと、自分自身のキャリアを重ね合わせながら、長く成長していけるはずです。