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IPOコンサルって何してるの?1日の仕事スケジュールからわかる「伴走型コンサルタント」のリアル

ガバナンス体制 , コーポレート業務 , プロジェクトマネジメント , 上場準備 , 資本政策

2026.06.01

IPOコンサルの役割は「上場準備のプロジェクトマネージャー」

IPOコンサルは、単なる「アドバイス屋」ではなく、上場準備プロジェクトの司令塔に近い存在です。証券会社、監査法人、社外役員、社内メンバーなど、多くのステークホルダーの間に立ち、計画とスケジュールを設計し、抜け漏れなく前に進める役割を担います。
マルコ・ポーロ合同会社のような「伴走型」の場合は、資料作成や会議設計、議事録の整理など、実務にも深く入り込みます。経営者の頭の中にある戦略や思いを、ルールと市場が納得する形に翻訳していく「通訳」としての側面も大きい仕事です。

IPOコンサルの1日スケジュール例

とある1日の流れのイメージは次のような形です。
午前中は、前日までのToDo整理や、証券会社・監査法人向けの資料チェック。10時〜12時にかけて、クライアントの社長・CFOとのオンラインミーティングで進捗確認と課題整理。
午後は、資本政策シミュレーションの更新、社内規程やガバナンス体制のドラフト作成、関係者とのメール・チャット対応。夕方以降は、監査役や社外役員との打ち合わせ、コミュニティイベント(ないかんMeetupなど)での情報交換に参加することもあります。

午前:経営者との対話で「航海図」をアップデート

午前の打ち合わせでは、ベンチャー経営者と一緒に「今どこにいて、どこに向かうか」を擦り合わせます。具体的には、次のようなテーマが多くなります。
・上場予定時期と、それまでに達成すべきKPIの確認
・資本政策(資金調達のタイミングと希薄化)の見直し
・人材・組織、ガバナンス上のボトルネックの洗い出し
数字やスケジュールだけでなく、「社長の覚悟」が揺れていないかも重要なチェックポイントです。IPOは長い航海なので、羅針盤として定期的に針路を補正していきます。

午後:資本政策・ガバナンスを「形」に落とし込む時間

午後は、午前の議論を具体的なアウトプットに落とし込む時間です。例えば、
・資本政策表や上場時シミュレーションの更新
・取締役会・監査役会の設計、社内規程のドラフト作成
・内部監査計画のたたき台作成、リスク一覧の整理
といった、いわば「航海図と安全装置」をつくる仕事が中心です。ここで重要なのは、教科書どおりではなく、その会社の事業モデルや成長ステージに合った実務レベルの設計にすること。現場の負担や運用可能性まで想像しながら組み立てていきます。

文系・未経験からでも活かせるスキルと「向いている人」

IPOコンサルは、公認会計士や証券会社出身だけの仕事ではありません。文系・未経験でも、次のような経験は強みになります。
・プロジェクト進行やスケジュール管理の経験
・議事録作成、情報整理が得意
・法務・総務・経理などコーポレート部門での実務経験
向いているのは、「全体像を把握して段取りを組むのが好き」「人の話を聞いて、論点を整理するのが得意」「ルールと現場のバランスを考えるのが苦にならない」タイプ。数字への苦手意識が強くなければ、文系でも十分チャレンジできます。

今の仕事でできる準備チェックリスト

IPOコンサル的な素養は、今の職場でも鍛えることができます。例えば、
・会議で必ず議事録を取り、論点とToDoを整理してみる
・プロジェクトの全体スケジュールを自分で引いてみる
・自社の組織図や権限規程を読み、意思決定の流れを把握する
・上場企業の有価証券報告書を読み、開示される情報を研究する
こうした習慣を続けるだけで、「伴走型コンサルタント」としての視点が磨かれます。IPOは特別な世界に見えますが、実は日々の地道な段取り力と、企業の成長を信じて支える姿勢の延長線上にある仕事です。