ベンチャーの羅針盤として働く「アドバイザリー職」とは
マルコ・ポーロのアドバイザリーは、社長の「参謀」かつ「現場プロジェクトリーダー」という立ち位置です。資本政策やIPO準備、ガバナンス構築といったテーマを、計画策定から実務の着地まで伴走します。特徴的なのは、単なる助言で終わらず、社内会議の設計、スケジュール管理、専門家との連携など、航海図を描きつつ舵も握るスタイル。社長と週単位で議論しながら、「どの山を、どの順番で越えるか」を一緒に決めていく役割です。
銀行出身:融資先企業を「外」から見ていた人が、中に入り込むようになる
地方銀行で法人融資を担当していたAさんは、「将来性は感じるのに、数字でしか支援できない」もどかしさを抱えていました。転身後は、資金調達のストーリーづくりや、金融機関とのコミュニケーション設計をリードする立場に。融資審査で鍛えた財務分析の目線を軸に、ベンチャーの資本政策を中長期でデザインします。「以前は条件を提示する側。いまは、社長と一緒に条件を取りにいく側になった感覚」と話します。
監査法人出身:チェックする人から「しくみをつくる人」へ
監査法人で上場企業を担当していたBさんは、ベンチャーの監査対応を通じて、未整備な体制に課題意識を持っていました。アドバイザリーに転身してからは、内部統制の仕組みづくりや監査役機能の立ち上げを、プロジェクトとしてハンズオンで支援。「指摘して終わり」ではなく、現場と議論しながら運用可能なルールに落とし込むのが仕事です。チェックリストだけでは動かない組織に、どう腹落ちさせるか。監査経験が、対話力として生きています。
事業会社出身:経営企画・管理部門の経験を「横串」で生かす
事業会社の経営企画にいたCさんは、単一企業内でのキャリアに将来の広がりを感じにくくなっていました。今は複数のベンチャーで、予算策定やKPI設計、IR準備などを同時並行で担当。「一社の“中の人”から、複数社の“半分中の人”になったイメージ」と話します。事業と管理の両輪を見てきた経験を活かし、社長の構想を数字とストーリーに翻訳する役割です。会社ごとに成熟度が違うからこそ、同じスキルでも使い方が変わる面白さがあります。
なぜ彼らは「ベンチャーの荒れ狂う海」に惹かれたのか
3人に共通していたのは、「自分の提案が、会社の“行き先”を変える手応えを持ちたい」という動機でした。安定した環境では、大きな失敗は少ない一方で、意思決定のスピードも限定的です。ベンチャー支援では、半年で組織ががらりと変わることも珍しくありません。その分、責任も大きく、社長の覚悟に向き合う場面も多い仕事です。「流される前に流れをつかめ」というスタンスで、変化の波を先読みし、企業価値の最大化に挑むことに魅力を感じています。
自分はどのタイプに近い?キャリア自己診断チェック
次のうち、当てはまるものが多いタイプが、あなたのベースかもしれません。
・銀行・証券系タイプ:財務分析や資金調達に強み。数字からストーリーを組み立てるのが得意。
・監査・コンサル系タイプ:リスクや統制に敏感。仕組みづくり・改善提案が好き。
・事業会社タイプ:事業と管理の両方を見てきた。現場との対話が得意。
・ハイブリッドタイプ:部署や業界をまたいだ経験があり、全体最適で考えるのが好き。
どのタイプでも、ベンチャーの成長を「自分ごと」として捉えられるかが鍵になります。
マルコ・ポーロでの1〜3年目の成長ステップイメージ
1年目は、先輩案件に入り、議事録作成や資料作成を通じてIPO・ガバナンスの実務をキャッチアップ。社長との打ち合わせに同席し、「どの論点が重要か」を学びます。2年目は、小規模プロジェクトでサブリーダーを担当し、スケジュール管理や専門家との調整を任されるフェーズへ。3年目には、数社のメイン担当として、経営課題の整理からロードマップ策定までをリードする立場に。伴走型のスタイルの中で、自身も「社長の右腕」として鍛えられていきます。