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ガバナンスのプロってどんな人?監査役・内部監査ポジションのリアルなキャリアパスを徹底解剖

リスクマネジメント , 上場準備 , 内部統制構築 , 監査役キャリア , 管理部門経験

2026.05.12

ガバナンスのプロとは何をする人か

監査役や内部監査担当は、「会社が健全なルールで動いているか」をチェックし、社長や取締役に是正・改善を提案する役割です。数字だけを見る仕事ではなく、「経営の意思決定プロセス」「現場オペレーション」「リスク管理」の全体像を理解し、利害関係者のバランスを取りながら会社を前に進めます。ベンチャーでは、上場準備の内部統制構築や、ガバナンス体制づくりをゼロから設計するケースも多く、「守り」と「攻め」の両方を担うポジションです。

どんなバックグラウンドから目指せるのか

ガバナンスのプロは、出身業界が一つに限られません。典型例としては、銀行や信用金庫出身で審査・融資・法務に強い人、事業会社の経理・財務・経営企画で予算管理や社内規程に携わってきた人、公認会計士・税理士事務所で監査や申告を経験した人などがいます。共通するのは「ビジネス全体を俯瞰する目」と「ルールと実務の両方がわかること」。専門性×現場感の掛け算が強みになります。

20代・30代・40代からのリアルな入り口

20代は、まず経理・財務・総務・法務・内部監査室いずれかで基礎を固めつつ、規程整備や業務フロー改善などガバナンス寄りのタスクに自ら手を挙げると入りやすくなります。30代は、プロジェクトリーダー経験を活かし、IPO準備・J-SOX・業務改革PJなどに関与することで一気に専門職への転換がしやすいフェーズです。40代以降は、管理部門長や事業責任者の経験を活かして、常勤監査役やガバナンスアドバイザーへとシフトするケースが増えます。

1社目で積んでおきたい経験と必要な資格

1社目では、「お金の流れ」「権限と承認フロー」「リスクが顕在化したときの対応」の3点に触れられる部署や業務を選ぶのが有利です。例えば、経理で月次決算・予算管理に携わる、総務・人事で規程整備やコンプライアンス研修を担当するなど。資格は必須ではありませんが、簿記2級、内部監査関連資格、弁護士・公認会計士などは説得力を高めます。ただし資格以上に、「どんな仕組みを設計・改善したか」という実績が重視されます。

キャリアストーリー風・3つのモデルケース

銀行出身者のケースでは、融資審査で培ったリスク眼を活かし、事業会社の財務部→内部監査室→上場企業の監査役とステップアップするルートがあります。事業会社経理出身者は、決算・開示・予算統制の経験をベースに、IPO準備会社の管理部長や内部監査責任者に抜擢される例が多いです。会計事務所出身者は、クライアントのIPO支援でガバナンス構築を経験し、そのままベンチャーの社外役員・社外監査役に就任するパターンも見られます。

コミュニティでの学び方とポートフォリオづくり

ガバナンスの世界では、実務家同士の情報交換が大きな武器になります。マルコ・ポーロ合同会社が運営に関わる「ベンチャー監査役の会」や「ないかんMeetup」では、監査役・内部監査担当者が上場準備のリアルや失敗事例を共有し合い、実務スキルを磨いています。転職前には、自分が関わったプロジェクトを「背景・狙い」「自分の役割」「改善した指標」「学んだこと」に分けて棚卸し、ガバナンス視点のポートフォリオとして整理しておくと、次の一歩が具体的になります。