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ガバナンスで社会課題に挑む仕事:マルコ・ポーロ社員の1日とキャリアストーリー

IPO準備 , コーポレートガバナンス , スタートアップ支援 , 監査役コミュニティ , 資本政策設計

2026.04.28

ベンチャーの「羅針盤」として働く1日の流れ

午前は、IPO準備中のベンチャー企業とのオンラインミーティングから始まります。社長や管理部長と、取締役会の議題設計や内部監査計画のレビューを行い、「今どのフェーズにいて、何を優先すべきか」を一緒に整理します。
午後は、監査役や内部監査担当者との個別相談、証券会社・監査法人との調整、ガバナンス体制のドキュメント整備など、実務的なプロジェクトマネジメントが中心です。
夕方以降は、ベンチャー監査役の会やないかんMeetupの企画打ち合わせ、登壇資料づくりなど、エコシステムづくりの時間に充てられることも多く、「社内業務」と「コミュニティ運営」がシームレスに混じり合うのが特徴です。

銀行・監査法人・事業会社からの転身組が歩むキャリア

マルコ・ポーロには、銀行出身者、監査法人での会計監査経験者、上場企業での管理部門経験者など、バックグラウンドの異なるメンバーが集まっています。
銀行出身者は、融資判断で培った企業分析力と法務・担保・契約実務の経験をベースに、資本政策やデットファイナンスの設計に強みを発揮します。監査法人出身者は、内部統制報告制度や会計基準の知見を武器に、IPO審査を意識したガバナンス構築をリードします。
事業会社出身者は、現場目線で「運用できるルール」を設計できるのが特徴で、経営者との距離も近く、社長の覚悟とオペレーションをつなぐ橋渡し役として成長していきます。

ガバナンス構築の現場で法務・会社法の知識が活きる瞬間

たとえば、株主構成が複雑なスタートアップで、将来のIPOやM&Aを見据えた資本政策を再設計する場面。ここでは会社法の新株予約権、種類株式、株主間契約の理解がダイレクトに求められます。
他にも、取締役会や監査役会の実効性を高めるための規程整備、役員報酬やストックオプションの設計、関連当事者取引のルールづくりなど、法務知識は「制約条件」ではなく、「攻めと守りの仕組み」をデザインする武器になります。
法律の条文だけでなく、上場審査や実務慣行を踏まえて「どこまで踏み込めるか」を判断するのが、この仕事ならではの醍醐味です。

関わった案件ストーリー:荒波を進むベンチャーの伴走

ある関西発のヘルスケアベンチャーでは、設立当初から創業メンバーが集中的に株式を保有しており、シリーズB以降の資金調達で投資家との利害調整が難航していました。
マルコ・ポーロのメンバーは、経営陣と数カ月かけて資本政策のシミュレーションを重ね、上場後を見据えた持株比率とガバナンス体制を再設計。取締役会の構成や社外役員の選任方針を明確にし、結果として、投資家・監査法人・証券会社の信頼を得てIPO準備が一気に前進しました。
単なるスキーム提案ではなく、「社長の覚悟」と「社会課題解決のストーリー」をどう制度に落とし込むかが、現場での最大のテーマでした。

監査役コミュニティとないかんMeetupの裏側

ベンチャー監査役の会やないかんMeetupは、クライアントワークの延長ではなく、「ガバナンスを動かす人」を支えるためのインフラづくりとして運営されています。
企画段階では、参加者の業界やフェーズを分析し、「今いちばん困っているテーマは何か」を洗い出します。内部監査の立ち上げ、J-SOX対応、サイバーセキュリティ、取締役会の実効性評価など、勉強会のテーマは実務ど真ん中です。
社員はファシリテーターとして、登壇者選定や事例共有の設計を担いながら、自身も参加者の質問から学びを得ており、コミュニティ運営そのものが成長機会になっています。

入社前後でどう変わるか:スキル変化と学び方ステップ

入社前に多くのメンバーが持っているのは、「自社や前職での経験を前提としたガバナンス・法務知識」です。入社後は、それを多様なベンチャーに応用するためのフレームワークと、IPO審査・市場ルールの理解が加わります。
学び方のステップは、まずIPO実務全体像のインプット、その後に個別案件へのアサインと、代表によるレビュー・ディスカッションを通じた実践的なPDCAという流れです。
数カ月経つと、「単にリスクを指摘する人」から、「社長の覚悟とビジョンを踏まえたうえで、現実的な落としどころを提案できる人」へと役割が変わっていきます。

応募前に準備しておきたい勉強テーマ

事前に押さえておくとよいテーマとしては、以下が挙げられます。
・会社法の基礎(機関設計、株式・新株予約権、組織再編など)
・コーポレートガバナンス・コードと上場審査の概要
・スタートアップの資本政策(希薄化、バリュエーション、エクイティファイナンスの仕組み)
・内部統制とJ-SOXの基本概念
これらを完璧に理解している必要はありませんが、「どこに何が書いてあるか」「なぜ重要なのか」を説明できるレベルにしておくと、入社後の吸収スピードが大きく変わります。
社会課題を解くベンチャーが、荒波の中でも進み続けられるように。その羅針盤となる準備は、ここから静かに始められます。