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仕事のこと

ベンチャー支援コミュニティ運営というキャリア:ないかんMeetup・ベンチャー監査役の会の仕事とは?

イベント企画 , ガバナンス強化 , スタートアップ支援 , 内部監査キャリア , 専門コミュニティ

2026.03.06

ベンチャー支援コミュニティ運営とはどんな仕事か

マルコ・ポーロ合同会社が関わる「ないかんMeetup」「ベンチャー監査役の会」は、ベンチャー企業のガバナンスを強くするための専門コミュニティです。表向きは「勉強会」や「交流会」ですが、実態は、スタートアップの信頼を底上げするインフラづくりと言えます。

コミュニティ運営の仕事は、イベントの裏方にとどまりません。テーマ設計から会員フォロー、情報発信まで、ベンチャー企業が上場を含む成長ステージを駆け抜ける際の「知と人のハブ」として機能させることが求められます。

主な業務と、ベンチャーの成長へのつながり方

1. イベント企画:現場の「痛み」を解決する場をつくる

ないかんMeetupには約800人、ベンチャー監査役の会には約145人が参加しています。彼らの共通点は「内部監査・監査役として孤独な現場を抱えている」ことです。

運営メンバーは、参加者アンケートや個別ヒアリングからテーマを選び、「不正防止の実務」「取締役会で監査役が言うべき一言」など、現場の課題に直結する企画へ落とし込みます。この一歩が、ベンチャー企業のガバナンスを具体的に前進させ、上場準備や資金調達の信頼性向上に直結します。

2. 会員フォロー:孤立しない監査・内部監査人を増やす

ガバナンスの担当者は、社内で理解者が少ないポジションになりがちです。運営の役割は、イベント当日だけでなく、参加後のフォローで「この場に相談していい」という安心感を作ることです。

具体的には、新規参加者へのウェルカムメッセージ、同じ課題を持つ会員同士の紹介、質問に対する講師との橋渡しなど。こうした地道なコミュニケーションによって、各社の監査体制が継続的に改善され、不祥事リスクの低減や上場審査での信頼につながっていきます。

3. 勉強会コンテンツ設計:ガバナンスを「実務レベル」に落とす

教科書的なガバナンス論だけでは、ベンチャー企業は動きません。運営側は、黒坂氏をはじめとした専門家と連携し、「IPO審査で実際に問われるポイント」「監査役が最初の90日でやるべきこと」など、明日から現場で使えるレベルにまでコンテンツを落とし込みます。

この「現場言語」への翻訳こそが、コミュニティ運営者の価値です。結果として、各スタートアップの経営基盤が整い、投資家や市場からの評価向上に寄与します。

4. SNS・メルマガ発信:ベンチャーへの誤解をほどく

ベンチャー企業は、ともすれば「勢いだけ」「儲け話」と誤解されがちです。SNSやメルマガで、真面目に社会課題と向き合う起業家や、地道に内部統制を整える担当者の姿を発信することは、その誤解を解き、健全なスタートアップ・エコシステムを広げる行為でもあります。

情報発信は集客だけでなく、「ベンチャー=ガバナンスも重視する存在」という新しいイメージづくりに直結しています。

未経験からコミュニティ運営に飛び込んだ人のストーリー

例えば、元営業職で会計や法務の専門知識がなかった人が、ないかんMeetupの運営に関わり始めたケースがあります。最初は受付や議事メモなどサポート業務からスタートしましたが、毎月の勉強会を通じて内部監査の基礎を理解し、質問をとりまとめて講師と事前打ち合わせをする役割へとステップアップしました。

1年後には、自社の内部監査立ち上げプロジェクトのリーダーを任され、今では「現場と経営をつなぐ存在」として評価されています。ポイントは、専門知識よりも「学び続ける姿勢」と「人の話を正確に聞き、整理して伝える力」。これがコミュニティ運営とガバナンス支援の両方で生かされています。

今日からできる3つの行動

1. 勉強会や公開イベントに参加してみる

まずは参加者として、ベンチャーのリアルな課題と議論の空気感を体感することが一歩目です。内容がすべて理解できなくても構いません。「どんな人が、どんな視点で話しているのか」をメモするだけで十分な学びになります。

2. 学んだことを自分の言葉で情報発信する

参加後に、気づきや学びをSNSやノートにまとめて発信してみてください。アウトプットすることで理解が深まり、同じテーマに関心を持つ人との接点が生まれます。コミュニティ運営に携わる際の「言語化力」のトレーニングにもなります。

3. 職場や身近な場で「小さな企画」を提案する

例えば、自社で簡易な勉強会を開く、他部署の担当者とガバナンスについて意見交換するランチ会を提案するなど、小さな場づくりから始めてみてください。これがコミュニティ運営の実践練習となり、「場をデザインできる人」としての経験値になります。

ベンチャーの「覚悟」を支える仕事としての魅力

ないかんMeetupやベンチャー監査役の会の運営は、派手さよりも、企業の裏側を支える仕事です。しかし、ガバナンスを整え、社長の覚悟ある挑戦を最後まで走り切らせるためには不可欠な役割でもあります。

ベンチャー企業の成長と社会的信頼の土台をつくる――その一端を担うキャリアとして、コミュニティ運営はこれからますます重要になっていきます。「自分もこの輪の一員として、スタートアップの背中を押したい」と感じたなら、その時点で一歩目は始まっています。あとは、小さく参加し、小さく企画し、少しずつ関わりを深めていくだけです。