8:00−10:00|メールチェックと今日の「航路」を描く
出社前にカフェでPCを開き、まずは東証開示ニュースと主要メディアのスタートアップ関連記事をざっと確認。担当先と似たビジネスモデルのIPO事例は、すぐブックマークしておきます。その後、前日深夜に届いた社長やCFOからの相談メールを整理。「監査役候補者への質問事項整理」「資本政策シミュレーション修正」など、タスクを時間単位にブロック。単にスケジュールを埋めるのでなく、「今日はどの会社のどの覚悟を、一歩前に進めるか」を意識して、1日の航路を決めていきます。
10:00−12:00|社長との経営会議に同席、覚悟と現実のギャップを詰める
午前は、IPO準備中ベンチャーの経営会議にオンラインで同席。数字だけでなく、「なぜこのタイミングで上場するのか」「ガバナンスをどう位置づけるのか」といった社長の言葉を丹念に拾います。議論が売上目標だけに寄りそうになれば、「それを実現する体制と内部統制は?」と静かに問いを投げる。会議後は、決定事項と宿題をシートに整理し、社長とCFOに即共有。意思決定の熱が冷めないうちに、次の一手へつなげるのがIPOコンサルの役目です。
13:00−15:00|資本政策エクセルとにらめっこ、攻めと守りのバランス調整
昼食後は大阪事務所で、資本政策表と長時間向き合う時間。投資家との交渉条件やSO(ストックオプション)の設計案をExcelでシミュレーションしながら、「この希薄化は上場後のガバナンスに耐えられるか」「将来の増資余地は十分か」を検証します。法律や取引所ルールを押さえつつ、社長が描く世界観を壊さないラインを探る作業です。黙々と数字をいじる地味な時間ですが、ここでの判断が数年後の経営自由度を大きく左右する、まさに裏方の要の仕事です。
15:00−18:00|監査役コミュニティ運営と「ガバナンスを動かす人」を支える
午後は、ベンチャー監査役の会やないかんMeetupの運営タスクへ。イベント企画会議では、「現場が本当に困っているテーマは何か」を監査役・内部監査担当者からヒアリングし、次回勉強会のテーマを決定。登壇者候補への打診や告知文の作成も行います。並行して、過去イベントの質問をナレッジ化し、クライアントへの提案資料にも転用。ベンチャーのガバナンスは、制度だけでなく人で動く——その「人」を支えるエコシステムづくりも、日々の重要なミッションです。
18:00−21:00|夜のオンラインMTGと、リアルなプレッシャー共有タイム
夕方以降は、日中捕まらない社長とのオンラインMTGが続きます。「監査役候補からの厳しい質問にどう答えるべきか」「資本政策と創業メンバーのモチベーションをどう両立するか」など、きれいごとでは済まない悩みが中心です。ここで大事なのは、正論だけを押し付けないこと。会社法や取引所ルールの制約を示しつつ、「それでも理念を守るには、こういう選択肢がある」と複数案を提示します。プレッシャーを共に背負いながら、覚悟を支える時間でもあります。
21:00−23:00|振り返りと自己研鑽、キャリアの棚卸しヒント
業務の最後は、今日のメモを簡単に整理しながら自己学習タイム。直近のIPO有価証券報告書やコーポレート・ガバナンス報告書を読み、気づきをNotionにストックします。未経験からこの領域を目指すなら、まずは「会社法・金融商品取引法の基礎」「上場審査のポイント」「ガバナンス関連のニュース」を日々インプットすることがおすすめ。キャリア棚卸しでは、・数字に責任を持った経験・利害の異なる関係者を調整した経験・不人気でも正しいことを貫いた経験を具体的なエピソードとして書き出すと、IPO・ガバナンス領域で活きる自分の強みがクリアになっていきます。