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仕事のこと

【ひし形金網って実はスゴい】暮らしを守り、心地よさも生み出す共和鋼業の“縁の下の力持ち力”とは

インフラ安全 , グッドデザイン賞 , 公共空間 , 建築デザイン , 金網フェンス

2026.03.30

高速道路から公園まで。「見えない安心」を支える素材

街を歩いていると、フェンスや落石防止のネット、線路沿いの柵など、格子状の金網をよく見かけます。その多くが「ひし形金網」です。一本一本の線が独立して絡み合うことで、衝撃を受けると“たわんで受け止める”しなやかさと、長く使える耐久性を両立しています。

1982年創業の共和鋼業株式会社は、このひし形金網一筋で40年以上。高速道路の落下物防止柵や鉄道・道路の安全フェンス、落石・落雪防止網など、私たちが当たり前に使っているインフラの「当たり前の安全」を支えてきました。

JIS規格(JIS G3552ひし形金網)の認証を取得し、最小10mmから最大100mmまでの網目、最大8m幅まで対応。公共工事から店舗・住宅まで、多様なニーズに応える体制が整っています。

「守る」だけじゃない。ひし形金網で“心地よさ”をデザイン

共和鋼業が面白いのは、ひし形金網の役割を「守る素材」にとどめていないところです。「ひし形を編み、心地よい毎日をつくる」を掲げ、暮らしの質そのものをデザインする素材として再定義しています。

ポイントは、一般的な網目50mm・線径3.2mmだけでなく、網目10mm・線径2.0mmといった細かな金網まで編める特殊設備。これにより、外装ファサードや内装インテリア、グラフィックフェンス、家具・小物など、繊細な表現が求められる分野にも使えるようになりました。

視線は通しつつ、ほどよく視界を和らげる。光や風を受け止めながら、空間にリズムをつくる。そんな「心地よさ」を、ひし形金網という一見無骨な素材で生み出しているのが、共和鋼業の特徴です。

GOOD DESIGN賞に選ばれた「ニットフェンス」とプロダクト群

こうしたチャレンジは、デザインの世界でも評価されています。例えば、GOOD DESIGN AWARD2019を受賞した「ニットフェンス」。ひし形金網の柔軟性を活かし、金属でありながら“編まれた布”のような表情とやわらかなラインを持つフェンスです。

その後も、JIDAデザインミュージアム セレクションに選ばれた「NETBENCH」や、JAPAN SHOPのIDM AWARD 日経デザイン賞受賞など、ベンチや空間プロダクトの分野でも受賞が続いています。

公園に置かれたベンチ、イベント会場のインスタレーション、商業施設のファサード。そこに使われているのが、もしかしたら共和鋼業のひし形金網かもしれません。「いつの間にか、街の風景の一部になっている」――そんな存在感こそ、同社の“縁の下の力持ち力”と言えます。

X-Labで生まれる「モノづくり×社会貢献×デザイン」

ひし形金網の可能性をさらに広げるために立ち上げたのが、研究・開発拠点「X-Lab」です。プロダクトデザイナー、建築家、企業、大学などとコラボレーションしながら、「金網で何ができるか」をゼロベースで探っています。

ここでは、土木資材としての強さや耐久性だけでなく、「軽い」「曲げやすい」「透け感がある」といった特徴を活かした新しいプロダクトや空間の実験が日々行われています。建築、アート、教育、さらにはメタバース空間での表現まで、アイデア次第で領域はどんどん広がっています。

もしここで働いたら、どんなプロジェクトに関われる?

共和鋼業の仕事の面白さは、「社会インフラ」と「デザイン」の両方に関われることにあります。例えばこんなシーンが想像できます。

  • 高速道路の落石防護網プロジェクトで、仕様検討から現場納品までを担当し、完成後は安全な道路として長年使われ続ける。
  • 建築家やデザイナーとチームを組み、店舗ファサード用のオリジナル金網を共同開発。オープン後、通りがかるたびに自分の関わった空間が目に入る。
  • X-Labでの新プロダクト開発に参加し、展示会で来場者の反応を直接聞きながら、次の改良に活かす。

自分の手がけた“ひし形”が、フェンスとして、ベンチとして、インテリアとして、街のあちこちに残っていく。モノづくりを通じて、安心・安全はもちろん、「なんだか心地いい」という感覚まで届けられるのが、共和鋼業の仕事です。

静かに支え、思い出される素材へ

フェンスや金網に、メーカー名が大きく刻まれることはほとんどありません。それでも、誰かの日常を確かに支え、ふとした瞬間に「このベンチ、なんかいいな」「この空間、落ち着くな」と思ってもらえる。その背景には、ひし形金網の可能性を信じて編み続けてきた、共和鋼業の地道な挑戦があります。

守るだけでなく、心地よさも生み出す素材としてのひし形金網。街で金網を見かけたとき、少しだけ立ち止まって、その「編まれた風景」の裏側にあるモノづくりのストーリーに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。