ひし形金網が「土木資材」からデザイン素材になるまで
高速道路のフェンスや落石防護網として知られてきたひし形金網。共和鋼業は、そのしなやかさと強度、光を通す独特の表情に着目し、建築外装やインテリア、家具、アートへと領域を広げてきました。
網目10mm・線径2.0mmといった細かな金網を編める特殊設備や、高強度の線材加工技術を背景に、「守る素材」を「心地よさをつくる素材」へと再定義。X-Labでは企業・大学・デザイナーと実験的なプロジェクトを重ね、新しい用途を継続的に探っています。
代表的プロジェクト事例とX-Labでの取り組み
GOOD DESIGN AWARD2019 を受賞した「ニットフェンス」は、ひし形金網の編み方やテンションのかけ方を工夫し、やわらかな表情としなりを持たせたフェンス。屋外空間に“編み物”のようなあたたかさを生み出しました。
X-Labでは、
・ベンチやハンモックなど、座り心地・寝心地を探るプロダクト
・ファサードや天井材としての意匠活用
・教育機関とのワークショップ的プロジェクト
など、実験→試作→展示を素早く回しながら、ひし形金網の新しい価値を検証しています。
意匠・プロダクト開発職の1日の流れ
一日のイメージは、
・午前:メール確認、社内打ち合わせ(設計・製造との仕様すり合わせ)、進行中案件の図面・ラフ整理
・日中:試作依頼、工場での試作品チェック、外部デザイナー・設計事務所との打ち合わせやオンラインミーティング
・午後〜夕方:提案資料の作成、展開パターンの検討、X-Lab案件のアイデアメモ整理
PCに向かう時間と、現場(工場・サンプル)に触れる時間のバランスがある仕事です。図面や寸法管理も行うため、アイデアと同じくらい「段取り力」や「情報整理力」が求められます。
一緒に仕事をする社内外メンバー
社内では、
・設計担当:仕様決め、図面化、強度・安全面の確認
・製造現場:編み方・加工方法・コストの相談
・営業:顧客ニーズや案件背景の共有
などと密に連携します。
社外では、建築家・インテリアデザイナー・プロダクトデザイナー、ディベロッパー、自治体担当者など、多様な相手と協働。展示会やコンペに出品する際は、グラフィックデザイナーや広報担当とチームを組み、「伝え方」まで含めてプロジェクトを進めていきます。
文系OK?求める人物像と活かせる経験
必ずしも美大・建築学科出身である必要はなく、「つくるプロセスが好き」「立体や空間を見るのが好き」なら文系バックグラウンドも活かせます。
特に歓迎されるのは、
・数字や寸法に抵抗がない(ミリ単位で考えるのが苦にならない)
・相手の話を整理して図やメモに落とし込める
・プロジェクトで地道に検証していく粘り強さがある
といった姿勢やベーススキル。店舗運営や営業、編集など「人のニーズを整理しカタチにした」経験も強みになります。
ポートフォリオがなくてもアピールできるポイント
ポートフォリオがなくても、次のような点は十分アピール材料になります。
・これまで関わった企画や改善事例(小さな業務改善でも可)
・空間・プロダクト・建築で「いい」と感じた事例と、その理由
・数字や条件を踏まえて工夫した経験(予算・納期・制約のある中での工夫)
また、「ひし形金網のどんな点に可能性を感じたか」「自分の経験とどう接続できそうか」を言語化しておくと、意匠・プロダクト開発との親和性を伝えやすくなります。
応募前にできるミニ企画ワーク
簡単なミニ企画に取り組んでみると、思考プロセスを説明しやすくなります。例としては、
・身近な場所(自宅、通勤路、よく行くカフェ)で「ひし形金網を使えそうな場所」を3つ探す
・それぞれについて「安全」「心地よさ」「見た目」の観点で用途を1案ずつ考える
・簡単なスケッチやメモにまとめる(手描きで十分)
このプロセスを面接で共有できれば、「素材の可能性を自分ごととして考えられる人」であることを、具体的に伝えられます。