X-Labが担う「ひし形金網の再定義」とは
X-Labは、共和鋼業が40年以上培ってきた「ひし形金網」の技術を、土木資材の枠を超えて広げる開発拠点です。高速道路や落石防護といった「守る用途」で磨かれた強度・耐久性に、デザインやアートの視点を掛け合わせ、「心地よさ」や「ワクワクする体験」をつくることがミッション。網目10mmの特殊設備や多様な線材を背景に、建築・プロダクト・インスタレーションまで、ひし形金網の“素材としての可能性”を探り続けています。
ニットフェンス・NETBENCHが生まれるまでのアイデアの道筋
GOOD DESIGN AWARD受賞の「ニットフェンス」は、「フェンス=境界」という固定観念を崩すところから始まりました。編み物のように“編む楽しさ”を感じる構造を目指し、線径・網目・張力の組み合わせを何度も試作。NETBENCHも同様に、「座り心地」をテーマに曲げ方と支え方を検証し、しなやかさと剛性を両立させました。どちらも、工業用金網で培った強度設計をベースに、デザイナーの視点で「触れたくなるカタチ」に変換したプロジェクトです。
デザイナーとの打ち合わせで何を話しているのか
打ち合わせのスタートは、いきなり図面ではなく「どんな体験をつくりたいか」という会話からです。・屋外か室内か、誰がどのくらい触れるのか・透け感や影の落ち方をどう見せたいか・どこまで変形してよくて、どこからが危険かといった抽象/具体を行き来しながら、X-Lab側は「この線径なら安全」「このRなら曲げられる」と、条件を整理していきます。クリエイターの発想を否定せず、安全・コスト・生産性の視点で“実現可能な落としどころ”を一緒に探るのが役割です。
若手メンバーはどこからプロジェクトに関わるのか
若手がまず担うのは、「アイデアを図面と試作に落とす」部分です。社外デザイナーのラフスケッチを読み解き、線材の選定や網目ピッチの検討、簡易モックアップの作成などを担当。現場では、実際に編まれた金網を手で曲げてみて「ここは想像より柔らかい」「ここはエッジが危ない」と体感しながら、改善提案をしていきます。小さなパーツの検証から始め、徐々に展示会用の実機や、建築案件の調整役へとステップアップしていくイメージです。
「アイデアを仕事にする人」がX-Labで生かせる強み
X-Labの仕事は、ひらめきだけでなく「形にする粘り強さ」が求められます。活かせるのは、例えばこんな力です。・スケッチや3Dで思考を可視化する力・他分野の事例から着想を得て翻訳する力・試作を見て素早く課題を言語化する力必ずしもプロダクトデザイン専攻である必要はなく、建築、メディアアート、グラフィックなど、異なるバックグラウンドからの視点も歓迎されます。「金網でこんな体験がつくれるのでは?」と、自分なりの仮説を持ち込める人ほど活躍しやすい環境です。
応募前からできる準備:ポートフォリオと経験の積み方
ポートフォリオでは、完成度だけでなく「どう考えて、どんな試行錯誤をしたか」が伝わる構成がおすすめです。・課題設定と、素材・構造のリサーチプロセス・失敗した試作やボツ案、そこから学んだこと・チームでの役割分担とコミュニケーション方法を1案件につき1ページでもよいので整理しましょう。また学生時代から、身近な素材(金網に限らず針金、布、紙など)を使って立体をつくり、小さく展示してみる経験は大きな財産になります。アウトプットと他者からのフィードバックをセットで積み重ねておくと、X-Labでの仕事にスムーズにつながります。