「ただ売る営業」ではなく、つくり手と使い手をつなぐ仕事
共和鋼業の技術営業は、ひし形金網という素材を起点に、土木・建築・デザイン事務所などプロの顧客と向き合う仕事です。商品カタログを配るだけの営業ではなく、「その現場で本当に必要な仕様は何か」を一緒に考え、図面を現実のカタチへとつなげていきます。
相手は設計者やゼネコン、自治体担当者など専門家が中心。だからこそ、価格だけでなく「強度・意匠・施工性・コスト」のバランスを提案する力が求められます。
案件ストーリー① 落石防護網:見えないところで命を守る提案
山間部の道路拡張工事で、設計事務所から「落石防護網の仕様を相談したい」と問い合わせが入ります。技術営業は現場条件と図面を確認しながら、まず必要な性能を整理します。
- どの高さから、どの程度の落石が想定されるか
- 設置場所の地形・気候条件
- 維持管理のしやすさ
これを踏まえ、網目サイズや線径、補強の方法など複数案を作成。工場と協議しながら、JIS規格を満たしつつコストが過度に膨らまない仕様に落とし込みます。納品後も施工会社からの問い合わせに対応し、現場での張り方や納まりの確認までフォローします。
完成した道路を通るたびに、「この先の斜面を守っているのは自社の金網だ」と実感できるのは、BtoBだからこそ味わえるやりがいです。
案件ストーリー② グラフィックフェンス:設計者のイメージを形に
大学キャンパスのリニューアルでは、設計事務所から「金網をキャンバスにしたグラフィックフェンスをつくりたい」という相談が寄せられました。技術営業はまず、どのような見え方を目指しているのかを丁寧にヒアリングします。
「どの距離から見る想定か」「どれくらい透けて見せたいか」といった視覚的な要望を整理し、社内のX-Labや工場と連携。画像データを金網のマス目に変換する専用ソフトを使いながら、
- 最適な網目ピッチと線径
- 使用するチューブの色数と配置
- 屋外使用に耐える素材選定
を提案していきます。試作サンプルを見た設計者から「想像以上にきれいに見える」と言われたとき、「図面の中のイメージが現実の風景に変わる瞬間」を一緒に共有できます。
案件ストーリー③ デザインベンチ:町工場×デザイナーの共創
デザイナーとのコラボで生まれた「ひし形金網ベンチ」では、技術営業がプロジェクトのハブ役を担いました。デザイナーの「しなやかにたわむ座り心地を出したい」という要望に対し、工業用ではあまり使わない細かな網目や線材を組み合わせ、試作を重ねていきます。
「この硬さなら何kgまで安全か」「どこまでたわませてよいか」といった安全性の検討も重要です。営業でありながら、構造や材料の議論に深く入り込めるのは、素材メーカーならではの面白さです。
オンライン商談・展示会での立ち回り方
技術営業の接点は対面訪問だけではありません。オンライン商談では、画面共有で図面や3Dイメージを見せながら、「この部分を金網に変えると軽くできます」「ここを透かすと抜け感が出ます」と具体的に提案します。
東京ビッグサイトなどの展示会では、来場する建築家・デザイナーに対し、展示しているベンチやファサードを「どの線材と網目で構成しているか」を簡潔に説明し、興味のある人にはその場で図面相談につなげていきます。
文系・理系問わずチャレンジできる理由
入社時点で土木や建築の専門知識は必須ではありません。必要な知識は、先輩との同行や工場見学、実際の案件を通じて学べます。
- 金網の種類・線径・網目による性能の違い
- 土木・建築図面の基本的な読み方
- 現場で使われる用語(スパン、荷重、納まりなど)
こうした知識は徐々に身につくため、「相手の話をよく聞き、要点をまとめるコミュニケーション力」があれば、文系・理系を問わず活躍のチャンスがあります。
応募前にやっておくと役立つ準備
技術営業を目指す人におすすめしたい準備は、次の3つです。
- 自己PRを「課題→自分の工夫→結果」で整理したミニポートフォリオにしておく
- 建築・土木・デザインに関する基本用語を入門書やWeb記事で軽く押さえておく
- 身の回りのフェンスや防護ネット、ファサードを意識して観察し、「なぜこの素材か」を考えてみる
こうした視点を持っておくことで、面接や入社後の学びが格段にスムーズになります。「コミュニケーション力を活かしながら、社会インフラとデザインの両方に関わりたい」と考える人にとって、共和鋼業の技術営業は、自分の提案が景色を変えていく手応えを得られるフィールドと言えるでしょう。