離婚・店舗喪失・残高6万8千円からの再出発
畑中学がヘイドッグズを立ち上げるまでの道のりは、順風満帆とは程遠いものでした。13年間の厳しい修行を経て独立したものの、離婚や店舗喪失などで全てを失い、残ったのは預金6万8千円と、支えてくれるわずかな仲間だけ。それでも「犬のしつけを文化にする」という想いを捨てず、「今すぐ自分を変える」と決意。スタッフに状況を正直に伝えたところ、全員が「ついていきます」と即答し、自ら営業に走り回ってくれたと言います。この経験が、社員を何よりも大切にする現在の経営観の原点になっています。
警察犬訓練と3,000頭の実績が教えてくれたこと
トレーナー歴は約30年。警察犬の訓練、訓練競技会での実績、専門学校講師としての教育経験まで含めると、畑中が関わってきた犬は3,000頭以上、犬種は100種を超えます。高い服従性や競技成績を求められる現場で磨かれたのは、「どんな犬にも必ず届く」トレーニング技術と観察力です。一方で、結果だけを追いかける厳しい訓練の限界も痛感しました。「点数のための訓練」ではなく、「一緒に暮らす家族としてのしつけ」が必要だと強く意識するようになったのです。
おやつに頼らない「優心のしつけ」に行き着くまで
多くの現場で、「おやつがあるときだけ言うことを聞く」犬たちを見てきた畑中は、違和感を抱いていました。
・(ママ)→(おやつ)→(待つ)ではなく
・(ママ)→(待つ)という関係へ。
その答えが、ヘイドッグズが大切にする「優心(こころ)のしつけ」です。ご褒美や罰ではなく、飼い主の愛情と一貫した心の在り方で信頼関係を築く。だからこそ、食事制限のある犬やシニア犬、噛み癖のある犬でも、おやつに頼らず継続的にトレーニングできます。年齢・犬種・問題行動を問わず受け入れるスタンスも、この哲学から生まれています。
殺処分ゼロへ──「しつけの義務教育化」というビジョン
畑中が描くビジョンは、「世界中の愛犬とその飼い主様を幸せにする」「殺処分犬をゼロにする」ことです。そのアプローチは、保護シェルターを増やすことではなく、「捨てられる犬をゼロにする」こと。正しい飼い方としつけを当たり前の文化にすることで、そもそも施設に行く犬を生み出さない社会を目指しています。愛犬のようちえん、プライベートトレーニング、イベントやセミナーを通じて、飼い主教育に力を注ぐのも「しつけの義務教育化」を進めるための実践です。
共感したら見学でチェックしたいヘイドッグズのポイント
理念に共感した方には、まず見学をおすすめします。注目してほしいのは次のような点です。
・スタッフが犬に話しかける声のトーンや表情
・おやつなしでも犬が自分からスタッフに寄っていく様子
・滑りにくい床材や空気除菌脱臭器など、安全への配慮
・大型犬・小型犬が安心して過ごせる空間の分け方
・飼い主とのコミュニケーション(説明の丁寧さ、LINEでのやりとり)
「優心のしつけ」が現場でどう体現されているかを、自分の目で確かめてみると理解が深まります。
志望動機に活かせるキーワードと自己PRのヒント
ヘイドッグズらしさを言語化するキーワードは、「明朗」「愛和」「喜働」です。
・明朗:明るく前向きにお客様と犬に向き合えるか
・愛和:チームで協力し、周囲との調和を大切にできるか
・喜働:仕事そのものや成長を楽しめるか
自己PRでは、「笑顔で続けてきた経験」「チームで乗り越えたエピソード」「大変な状況でも前向きに取り組んだ体験」を、具体的な行動とともに伝えると良いでしょう。犬が好きなだけでなく、「しつけを文化にしたい」という視点を持てるかどうかも、重視されるポイントです。