今、なぜ「しつけ・ようちえん」分野が伸びているのか
ペット市場は2兆円規模へ拡大し続ける一方で、犬の飼育頭数自体はピークアウトしています。それでも「愛犬のしつけ・ようちえん」分野が伸びている背景には、量から質へという価値観の変化があります。
特にコロナ禍で急増したのが、散歩や他犬との接触が少ない“箱入りわんこ”。社会化不足からの吠え・噛みつき・分離不安などが増え、「プロのトレーナーに頼みたい」というニーズが一気に顕在化しました。
同時に、殺処分ゼロや保護犬問題への関心の高まりから、「捨てられてから助ける」のではなく、「捨てられないように最初から関係性を整える」予防的しつけへの注目も集まっています。ここにドッグトレーナーの社会的な役割が強く求められています。
ペットブームの先に来る“しつけ義務化時代”とは
ヨーロッパでは、犬と一緒に電車・バス・飛行機に乗ることが一般的です。その前提にあるのが、「しつけ=マナー教育」が社会インフラになっているという考え方です。
日本でも、マンションやカフェ、公共交通機関でのマナー問題をきっかけに、「しつけを一部義務化すべきでは」という議論が始まりつつあります。法的な義務化はまだ先だとしても、社会から求められる“事実上の必須スキル”になるのは時間の問題です。
株式会社ヘイドッグズ(HeyDogs)が掲げる「しつけの義務教育化」は、まさにこの流れの先を行く発想といえます。しつけを“特別な人だけがやるもの”から、“飼うなら必ず身につけるもの”へ変えていく動きの中心に、ドッグトレーナーという職業があります。
「おやつに頼らないしつけ」と専門サービスが選ばれる理由
近年、トレーニング方法にも変化が見られます。おやつやおもちゃを使った手法が一般化する一方で、HeyDogsのようにおやつに依存しないトレーニングを掲げるスクールへの支持が高まっています。
- 「ママ → おやつ → 待つ」ではなく「ママ → 待つ」という心のつながりを重視
- 噛み犬や獰猛とされる犬種、シニア犬も含め、どんな犬でも受け入れる30年の実績
- 24時間体制・年中無休・送迎付きなど、ライフスタイルに寄り添うサービス設計
単に「技術がある」だけでなく、社会問題の解決や飼い主の生活を支えるインフラとして機能している点が、今後も伸びる事業の条件となっています。
未経験からのキャリアパスと仕事のフィールド
ドッグトレーナーのキャリアは、実は多様です。たとえばHeyDogsの事業構成を見ると、以下のようなフィールドがあります。
- 愛犬のようちえん・パピークラス:社会化・基本マナーの指導
- 愛犬ホテル・一時預かり:24時間体制でのケア、シニア犬・介護犬対応
- トリミング:美容だけでなく健康チェックの役割も担う
- プライベートトレーニング(訪問):家庭の環境に合わせた課題解決
- パートナードッグ育成:競技会や警察犬レベルの高度トレーニング
- ドッグコンシェルジュ:しつけ・健康管理など総合的な相談役
現場で経験を積んだ後は、スクール講師、店舗マネジメント、そして独立開業といったキャリアも描けます。HeyDogsからはすでに7名が独立し、姉妹校として全国で活躍しています。
志望動機・面接で差がつく「業界研究」のポイント
企業研究を深める際、次の観点を押さえておくと志望動機に説得力が出ます。
- 「ペットブームだから」では不十分:殺処分ゼロや保護犬、社会化不足などどの課題を解決したいのかまで言語化する
- トレーニングの哲学:おやつ依存ではなく「愛情と優心」を軸にしたHeyDogsの方針など、その会社ならではの思想を理解して話せるか
- 働き方とカルチャー:24時間体制・年中無休を支えるチームワークや、「明朗・愛和・喜働」という価値観を自分の言葉で説明できるか
- 長期視点のキャリア:ようちえんからホテル、訪問トレーニング、独立まで、どのステージでどんな貢献をしたいかを描けているか
単なる「犬が好き」から一歩踏み込み、「なぜ今、しつけ業界なのか」「なぜこの会社なのか」を社会背景と自分の経験を結びつけて語れるかどうかが、面接での大きな差になります。
“しつけ義務化時代”の主役として働くという選択
ペットブームが落ち着いた先に残るのは、「命ときちんと向き合う人」だけです。しつけを通じて殺処分を減らし、犬と人が安心して共生できる社会をつくるドッグトレーナーの役割は、今後ますます重要になります。
ようちえん、ホテル、トリミング、訪問トレーニング、そして独立やスクール講師へ――。一つひとつの現場で積み上げた経験が、やがて「文化を変える力」になります。業界研究を深めた今だからこそ、自分がどのフィールドでその一端を担いたいのか、具体的にイメージしてみてください。