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代表の挫折ストーリーから学ぶ「犬業界で長く愛されるプロ」になる働き方

ドッグトレーナー , 人材育成 , 保護犬・殺処分ゼロ , 犬のしつけ , 経営マインド

2026.04.24

13年の修行と「全部失った日」

——畑中さん、まずキャリアの出発点から教えてください。
畑中「18歳から13年間、いわゆる“体育会系”の厳しい修行でした。休みも少なくて、怒鳴られるのも日常。正直、何度も逃げ出そうと思いました。」
——それでも続けた理由は?
畑中「犬が好き、だけじゃ続かないんです。“一生この仕事で食べていく”と腹をくくったから耐えられた。技術より前に、心が鍛えられた13年でしたね。」
その後独立したものの、離婚・店舗喪失・預金残高6万8千円というどん底を経験します。

預金6万8千円からの再起と「社員第一」への転換

——全部なくなった時、何を考えましたか?
畑中「“ここで自分を変えなかったら終わりだ”と本気で思いました。」
店を失った時、スタッフ全員が「畑中さんについていきます」と残り、自ら営業してくれたと言います。
畑中「その姿を見て、『お客様第一』だけではダメだと気づいた。まず社員が笑顔で働ける環境をつくる。それが結果的にお客様の幸せにつながる、と発想を切り替えました。」
ここから、「幸せの循環」を軸にした今のヘイドッグズの経営スタイルが生まれました。

おやつに頼らない30年のトレーニング哲学

——ヘイドッグズのトレーニングの特徴は?
畑中「一言でいうと、“おやつに依存しない信頼関係づくり”です。」
・(ママ)→(おやつ)→(待つ)ではなく
・(ママ)→(待つ)
を目指すのが基本方針。
畑中「犬にとって一番うれしいのは、おやつじゃなくて“飼い主からの愛情と優心(こころ)”。だから報酬よりも、心のパートナーシップを重視するんです。」
噛み犬やシニア犬、警察犬訓練まで、約30年・3000頭以上の経験から磨かれたメソッドが、スタッフに受け継がれています。

殺処分ゼロを目指す「しつけの義務教育化」というビジョン

ヘイドッグズのゴールは、単に「しつけ上手なプロ」を増やすことではありません。
畑中「保護シェルターを増やすより、“捨てられる犬をゼロにする”。そのために、しつけを特別なものではなく、社会の“当たり前”にしたい。」
・吠えない
・咬まない
・一緒に公共の場に行ける
といったマナーが文化として根づけば、犬と人はもっと自由に共生できます。
日本でその文化をつくり、いずれアジア・世界へ広げていく——これがヘイドッグズのビジョンです。

「長く愛される犬のプロ」に共通するマインドセット

畑中が見てきた「長く愛されるトレーナー・トリマー」には、共通点があります。

  • 技術より前に、人としての礼儀を大事にする
  • 犬にも人にも誠実で、言い訳より行動が先
  • 一頭一頭・一人一人と、本気で向き合う覚悟がある

畑中「資格や経験年数より、“この子とこの飼い主さんを幸せにする”と決められる人が伸びます。どんな現場でも、そのマインドセットがある人は必ず信頼されていきます。」

明日からできる「プロとして信頼される3つの行動習慣」

ヘイドッグズが大切にしている具体的な行動習慣は、どれもシンプルです。
1. 靴を揃える
出勤時・お宅訪問時の靴をきちんと揃える。小さな所作が「犬を丁寧に扱う人かどうか」を物語ります。
2. 報連相の仕方
「悪い情報ほど早く・事実ベースで・改善案とセットで」伝える。犬の体調変化やトレーニングの課題も同様です。
3. お客様との距離感
フレンドリーさとプロの線引きを意識する。「友達」ではなく「信頼できる専門家」として、敬語と誠実な説明を徹底する。
明日からでも始められるこれらの習慣が、プロとしての信頼を静かに積み上げていきます。