採用メディア発信サイト

仕事のこと

【職種別・1日の仕事】工業用ゴムメーカーで働くとは?現場・営業・品質から見るリアルなキャリア研究

品質管理業務 , 工業用ゴム業界 , 技術営業の役割 , 町工場の働き方 , 製造オペレーション

2026.05.27

工業用ゴムメーカーの仕事全体像とフコク産業の特徴

工業用ゴム・シリコーンメーカーの仕事は、「図面通りに作る」だけでは完結しません。材料選定、金型・工程設計、試作・量産、品質保証、納期調整まで一連の流れを、複数の職種が連携して動かします。フコク産業は1972年創業の大阪・八尾の町工場で、パッキン・ガスケット・Oリングなどのオーダーメイド品を中心に、大手メーカーとも取引。特徴的なのは「無茶ぶり大歓迎」というスタンスで、他社が難しいと断る案件を現場・営業・品質がチームで解決していく点です。

製造(現場)の1日と使うスキル

製造の1日は、始業前の清掃・点検からスタートし、図面と指示書を確認して段取りを組むところから動きます。午前はプレス成形や打ち抜き加工の条件出しと量産、午後は段取り替えや試作対応、終業前に設備点検と製造記録の整理という流れが基本です。必要なのは、図面読解力・寸法公差の理解・段取り時間を短縮する工夫。フコク産業ではゴム練りなどを協力会社と分担するため、外部との打ち合わせも発生します。未経験者は先輩の作業補助から入り、計測器の扱い方やゴム硬度の感覚を体で覚えていきます。

営業・技術営業のリアルな役割と1日の動き

営業・技術営業は、「お客様の要望」と「現場で実現できる条件」をつなぐ役割です。午前はメール対応や見積作成、図面・仕様のすり合わせからスタート。午後は訪問・オンラインでの打ち合わせや、新規引き合いの相談対応が中心です。フコク産業の場合、「他社で断られた」「図面がないが現物しかない」といった相談が多く、材質提案や形状変更のアイデアをその場で検討します。文系出身者でも、ゴム材料の基礎や加工方法を学びながら、先輩と同行することで技術的な提案力を少しずつ身につけていけます。

品質管理の役割と1日のスケジュール

品質管理は、製品が仕様通りかをチェックし、トラブルを未然に防ぐ仕事です。出社後は検査予定の確認と測定器の点検から始まり、抜き取り検査や全数検査、検査成績書の作成を行います。クレームや不具合が発生した場合は、現場・営業と一緒に原因究明と再発防止策を検討。ISO9001に基づく文書管理も重要で、検査基準書や記録の整備を通じて、会社全体の品質レベルを底上げします。理系だけでなく、コツコツと正確に確認する力や、相手に分かりやすく説明するコミュニケーション力が強みになります。

「無茶ぶり案件」に3職種がどう連携するか

例えば「廃業した工場の金型を引き継ぎ、短納期で生産再開したい」という相談が来た場合、営業は現場・品質を交えて現状確認の打ち合わせを設定。製造は金型状態や機械適合をチェックし、品質は過去の図面・サンプルから必要な検査項目を洗い出します。試作で寸法や外観を検証しながら条件出しを行い、協力会社も巻き込んで量産体制を整備。営業はその進捗をお客様に共有し、不安を減らしつつ仕様変更の提案も行う、といった形で3職種と社外パートナーが一体となって進めていきます。

未経験・文系でも成長できるステップと事前準備

フコク産業のような町工場では、未経験者が多く、入社後のOJTで育つケースが一般的です。最初は補助作業から入り、図面記号・材料名・基本用語を少しずつ覚えていきます。事前準備としては、工場紹介動画や業界団体のサイトで加工プロセスを把握しておくと理解が早まります。学んでおくと良いテーマは、「材料の基礎(ゴム・プラスチックの違い)」「寸法公差・測定」「ISOと品質管理の考え方」など。面接では、「なぜ町工場に興味があるのか」「無茶ぶり案件にどう向き合いたいか」といった質問を自分の言葉で聞き返せると、相互理解の深い対話につながります。