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【町工場の営業職】「売る」より「相談に乗る」が仕事?ゴムの専門営業の面白さとキャリアパス

キャリアパス , 工業用ゴム , 技術営業 , 法人向け営業 , 町工場の働き方

2026.05.21

工業用ゴムメーカーの営業は「御用聞き×技術翻訳」

工業用ゴムメーカーの営業は、一般的な新規開拓営業とは役割が大きく異なります。テレアポや飛び込みで数字を追うより、「相談を引き出し、解決策を社内外と一緒に形にする」のが仕事の中心です。
取引先は機械メーカーや電機メーカーなどの技術部門・購買担当が中心で、「こんな環境で使うパッキンが欲しい」「海外工場で不良が出て困っている」といったテーマが日々持ち込まれます。営業はそれを噛み砕き、製造現場や協力会社に伝わる言葉に翻訳しながら、仕様・納期・コストの落としどころを探っていきます。

「売り込み」より「無茶ぶり歓迎」の相談スタイル

フコク産業のような町工場では、「ゴムのことなら何でも相談してください」というスタンスが基本です。
典型的な相談は次のような内容です。
・他社に断られた少量多品種のパッキンやガスケット
・既存製品のトラブル品のやり直しや再設計
・廃業する工場からの金型・仕事の移管案件
営業は「無茶ぶり」を歓迎し、素材変更や形状変更、製造方法の見直しなどの選択肢を洗い出します。最前線で「どうしたらできるか」を考え抜く姿勢が求められ、単なる価格勝負ではない面白さがあります。

案件が形になるまで:社内・協力会社と組むチーム型提案

一本のゴム製品が形になるまで、営業は社内外のハブとして動きます。
1. 顧客の使用条件・図面・課題をヒアリング
2. 社内の製造・品質、ゴム練りなどの協力会社と仕様検討
3. 試作品の提案と評価結果のフィードバック
4.量産条件(コスト・納期・品質保証)のすり合わせ
ISO9001に基づく書類管理も重要で、図面・仕様書・検査成績書などを整理しながら信頼関係を積み上げます。営業一人で完結させず、「チームでものづくりを進める司令塔」として動く点が特徴です。

文系・理系不問で身につく専門性と成長イメージ

入社時にゴムの知識や図面読解スキルがなくても、現場で学びながら習得できます。特に身につくのは、
・材料知識:ゴムの種類、硬度、耐熱・耐薬品性など
・図面の読み方:寸法、公差、形状の意図を理解する力
・原価感覚:材料費・加工工数・金型費から価格を組み立てる力
営業・製造・品質を横断して触れることで、「現場に強い営業」として市場価値が高まり、技術営業や工場長候補、新商品企画などへのステップにもつながります。

キャリアパス:技術営業から新規事業・BtoCまで

町工場の営業キャリアは、単なる「営業職」の枠にとどまりません。
・技術営業:高度な相談案件をリードし、設計段階から入り込む役割
・工場長・生産管理:現場改善や工程設計まで踏み込むマネジメント職
・新規事業企画:医療・半導体・食品向けや、自社ブランド商品の企画
フコク産業では、BtoC直販やクラウドファンディングも視野に入れており、「下請けから素材メーカーへ」の変革を一緒に進めるポジションとして営業が期待されています。

応募前にやっておきたい準備と工場見学のポイント

事前準備としては、
・ホームページで製品ラインナップと強み(少量多品種、無茶ぶり歓迎など)を把握
・「どんな相談を受け、どう解決したいか」を自己PRとして整理
工場見学では、
・製造と営業の距離感(コミュニケーションの頻度)
・協力会社との連携の仕組み
・ISO9001に基づく書類管理や5Sの徹底度
などを確認すると、入社後のイメージが具体的になります。面接では「難しい案件をどう乗り越えてきたか」の事例を尋ねると、会社のカルチャーも見えやすくなります。