採用メディア発信サイト

環境のこと

100年企業を目指す「守る事業」とは――事業承継で町工場と技術を未来につなぐフコク産業の挑戦

ゴム・シリコーン加工 , スモールM&A , 事業承継 , 医療・半導体部品 , 町工場支援

2026.04.16

町工場の廃業を防ぐ「守る事業」という発想

フコク産業株式会社は、工業用ゴム・シリコーン製品のメーカーとして、自社の成長と並行して「町工場を守る」という独自の事業を進めています。少子高齢化や後継者不在により、優れた技術を持つ工場が廃業を余儀なくされるケースは増加しています。そこで同社は、金型・仕事・技術そのものを引き継ぐことで、生産を止めず、取引先の調達リスクを減らし、経営者の安心した引退も支える仕組みづくりに取り組んでいます。

M&A・事業引き継ぎの実際と関係者それぞれの安心

フコク産業の事業承継は、規模の大きなM&Aというより「スモールM&A」「仕事の引っ越し」に近い丁寧なプロセスです。匿名事例では、長年特定のゴム部品を作ってきた町工場から、金型・図面・製造ノウハウを一括で引き継ぎ、生産設備を自社工場に移設。取引先にとっては「同じ品質のまま発注を継続できる」安心が生まれ、元経営者は顧客と従業員を残して引退できます。協力会社網も活用し、単独では難しい案件もチームで支えています。

「素材メーカー」への進化と医療・半導体・食品分野への挑戦

守る事業と同時に、フコク産業は下請けだけに依存しない「素材メーカー」への進化を掲げています。シリコーンをはじめとする新素材の活用により、医療機器用パッキン、半導体装置向けシール、食品機械の衛生部材など、高付加価値分野への展開を加速中です。既存の金型・技術資産を応用しつつ、新しい設計や配合にも挑戦することで、町工場発の技術を社会課題の解決に結びつけることを目指しています。

若手・中途社員が担う技術継承と新分野プロジェクト

事業承継の現場では、若手・中途社員が主役となる場面が多くあります。たとえば、引き継いだ工場の製造条件を自社設備に合わせて再現する「立ち上げプロジェクト」では、現場での試作・測定・改善を担当。新分野向けの部品開発では、営業・設計・製造が小さなチームを組み、試作品評価や顧客との仕様すり合わせを進めます。ゴムの配合・金型構造・成形条件などを現場で学びながら、次世代の技術者として経験を積むことができます。

社会課題に向き合う製造業で働きたい人が整理すべき視点

社会貢献性の高い製造業を志望する人にとって、フコク産業のような町工場は「規模以上の影響力」を持つ存在です。応募を検討する際は、次の点を自問すると有益です。

  • 地域や業界を支える仕事に、どれだけ時間とエネルギーをかけたいか
  • 現場改善や新技術習得に、継続して取り組む覚悟があるか
  • 小さな組織で、役割を限定せずに動くことを楽しめるか
  • これらを整理することで、自身のキャリア軸と企業の方向性の重なりを確認できます。

    面接で伝えたいアピールポイントと具体例

    フコク産業のような企業で評価されやすいのは、「守る事業」と親和性の高い姿勢や経験です。たとえば、

    • アルバイトや前職で、引き継ぎマニュアル作成や後輩育成を行った経験
    • 品質トラブルや納期遅延の改善に取り組んだ具体的エピソード
    • 異なる立場の人同士をつなぎ、協力体制をつくった経験
    • を、「課題・自分の行動・成果」の順で簡潔に整理して話すと、事業承継や新分野開拓の現場で活躍するイメージを伝えやすくなります。

      100年先を見据えた「守り」と「攻め」のものづくり

      1972年創業のフコク産業は、100年、200年、300年と続く企業を目標に、「守る事業」と新分野への挑戦を両輪として歩みを進めています。後継者不在の町工場から技術と仕事を受け継ぎ、取引先・協力会社・従業員の安心を守る一方で、医療・半導体・食品などの領域で新しい価値を創出する。「無茶ぶり大歓迎」の精神と、ゴムのようにしなやかな柔軟性を武器に、同社はこれからも地域と産業のクッション役として、社会に必要とされ続ける存在であり続けようとしています。