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【工場見学レポ】12名の少数精鋭で“業界のセーフティーネット”を支える現場に1日密着してみた

ゴム成形加工 , 事業承継と金型継承 , 医療・半導体向け部品 , 少数精鋭チーム , 町工場の働き方

2026.05.08

朝のミーティングと「無茶ぶり大歓迎」の空気

大阪・八尾の本社兼工場の1日は、少人数ならではの全員参加ミーティングから始まります。前日の不具合共有や新しい試作相談に加え、「他社で断られた案件」が当たり前のように議題に上がるのが印象的でした。代表も現場メンバーと同じテーブルで、「どうやったらできるか?」を前提にディスカッション。若手もベテランも立場に関係なくアイデアを出し合い、「無茶ぶり大歓迎」という言葉が単なるスローガンではなく、日常の会話レベルにまで浸透していることが伝わってきます。

ゴム・シリコーン製品ができるまでの一連の流れ

工場内では、工業用ゴム・シリコーン製品の製造工程がコンパクトに集約されています。材料配合・練りは協力会社と分担し、工場では主に成形・仕上げ・検査を担当。パッキンやガスケット、防振ゴム、シリコーン部品など、多品種少量のオーダーが日々流れています。金型に材料をセットし、加硫成形機で圧力と熱をかけて形をつくり、バリ取りや外観チェックを経て出荷へ。工程ごとに品質記録が残されており、ISO9001に基づいた管理が、町工場のスケール感と両立している点が特徴です。

医療・半導体・食品…現場で求められる精度と工夫

見学中に印象的だったのが、使用される現場ごとに求められる「当たり前」のレベルが変わることです。医療向けシリコーン部品では、異物混入防止や寸法公差への要求が特に厳しく、作業台や保管エリアも明確に区分。半導体関連は耐熱・耐薬品性、食品分野向けでは安全性と洗いやすさがポイントになります。図面に書かれていない部分をどう詰めるかは、顧客との対話と過去の経験の積み重ね。12名の少数精鋭だからこそ、設計意図を現場全員で共有しやすい環境になっていました。

「業界のセーフティーネット」としての金型・仕事の引き継ぎ

フコク産業の特徴的な取り組みが、後継者不在で廃業する町工場からの「仕事と金型の引き継ぎ」です。工場内には、他社から受け継いだ金型が丁寧に管理されており、「これがなくなると困るお客様がいる」という説明が随所に添えられていました。単に製造を引き受けるだけでなく、品質やコスト、納期の見直しを行いながら、既存ユーザーが安心して発注を続けられるようにするのが役割です。自社の売上以上に、「業界全体の生産を途切れさせない」意識が根付いていると感じました。

協力会社とのチーム型ものづくりのリアル

12名の規模で多様なニーズに応えるため、フコク産業はゴム練りや二次加工を複数の協力会社と分担しています。見学では、当日の生産計画とともに、外部で進んでいる工程のステータスもホワイトボードで共有されていました。重要なのは「どこまでを自社でやり、どこからをパートナーに任せるか」の設計です。それぞれの強みを理解したうえで最適な組み合わせを考えることで、短納期試作から量産まで対応可能に。取引先・協力会社・自社の三方よしを意識した、開かれた町工場の姿がそこにありました。

工場見学でチェックすべき5つのポイント

工場見学を検討している方に向けて、現場で見るべきポイントを5つに整理します。
1. 現場の挨拶や声かけの雰囲気
2. 作業エリアと通路、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の状態
3. 不良品やトラブル発生時の情報共有ボードの有無
4. 協力会社や取引先についてオープンに話してくれるか
5. 若手とベテランの距離感・コミュニケーションの取り方
これらを意識すると、その会社が大切にしている価値観や、長く働ける環境かどうかを立体的にイメージしやすくなります。

自分に合うかを見極める質問リスト

工場見学の際、担当者に聞いてみたい質問の例を挙げます。
・「最近チャレンジした新しい製品や素材はありますか?」
・「他社で断られた案件にどう対応しましたか?」
・「協力会社とはどのように役割分担していますか?」
・「若手メンバーが任されている仕事の例を教えてください」
・「今後5〜10年で挑戦したい分野は?」
これらの回答から、変化を楽しめる人向きか、コツコツ型が活躍しやすいかなど、自分との相性を具体的にイメージできるはずです。