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「無茶ぶり大歓迎!」フコク産業の小さな町工場が選ばれる理由と、そこで働く面白さ

ゴム成形加工 , シリコーン部品 , 協力会社ネットワーク , 町工場の強み , 難加工への挑戦

2026.03.09

「それ、どこも断られまして…」から始まる仕事

大阪府八尾市のフコク産業株式会社は、従業員12名ほどの小さな町工場です。しかし実際には、全国から「他社で断られた」「うちではできないと言われた」というゴム・シリコーン案件が集まってきます。その理由を一言で表すと、代表・清水隆裕氏が掲げる「無茶ぶり大歓迎!」というスタンスにあります。

相談が来た時点で難易度が高いケースが多く、普通なら「リスクが大きい」と敬遠されがちです。フコク産業ではそこで一度立ち止まり、「どうすれば実現できるか」を前提に考えるところからスタートします。この思考のクセこそが、同社が選ばれ続ける大きな要因です。

実際の“無茶ぶり案件”事例

他社で断られた難加工ゴム部品の量産化

あるメーカーから依頼されたのは、形状が複雑で寸法精度も厳しいゴム部品。複数社に見積もりを出したものの、「金型が難しい」「歩留まりが悪くなる」と断られ続けていた案件でした。

フコク産業では、まず既存の金型構造にとらわれず、分割方法や抜き勾配の付け方を一から検討。社内の成形現場と営業、品質管理が同じテーブルで議論し、トライアル金型からスタートしました。試作段階では不良も出ましたが、条件出しと構造変更を短いサイクルで繰り返し、最終的には量産可能な工程を確立。顧客からは「正直、無理だと思っていた」と評価され、現在も継続受注につながっています。

短納期でのシリコーン試作対応

食品関連の新製品に使用するシリコーン部品の試作を、「展示会に間に合わせたいので、どうしてもこの日までにほしい」と相談されたケースもあります。設計変更の可能性が高く、通常のスケジュールでは間に合わない案件でした。

ここでもフコク産業は、社内だけで完結させようとせず、信頼する外注先とチームを組成。配合・材料手配を複数ルートで進め、金型製作と並行して成形条件のシミュレーションを行いました。その結果、短納期での試作・検証に成功。展示会での反応を受けた設計変更にも柔軟に対応し、本生産へとステップアップしています。

小さな町工場だからこその「チーム戦」

フコク産業の特徴は、少人数ゆえに経営者・現場・協力会社が一体となって動けることです。ゴムの練り工程はあえて自社では持たず、10社近い外注先とネットワークを構築。それぞれの得意分野を把握したうえで、「この案件ならこの会社」「この特性ならあの配合」と提案の幅を広げています。

社内で全てを抱え込まないからこそ、難しい案件でも最適な組み合わせを選べる。協力会社にも「無茶ぶり」をお願いする代わりに、値上げ要請にはきちんと応えるなど、長期的な信頼関係を重視するスタンスです。この「業界全体で仕事を守る」考え方は、後継者不在の町工場の仕事や金型を引き継ぐ取り組みにもつながっています。

若手でもフロントに立てる成長環境

少人数体制のため、若手でも顧客との打ち合わせや試作検討に早い段階から関わります。営業だから図面だけ、製造だから機械だけ、という分断が少なく、「この形状なら金型のここが難しい」「この公差なら検査方法を変えよう」と、設計から品質まで一連の流れを理解しながら仕事ができます。

任される範囲が広い分プレッシャーもありますが、「無茶ぶりをどう料理するか」を考える過程で、モノづくりの総合力が磨かれていきます。お客様の「助かったよ」という声を、現場にいる自分自身が直接聞けるのも、小さな町工場で働く大きな醍醐味です。

応募前に役立つ実践的なヒント

工場見学でチェックすべき3つのポイント

  1. 現場と社長・管理者の距離感現場にトップが普通に出入りし、作業者と意見交換しているか。
  2. 協力会社や他社の話題が出るか「うちだけ」ではなく、「一緒にやっている会社」が自然に会話に出るか。
  3. 失敗やトラブルの共有の仕方過去の失敗を隠さず、「こう乗り越えた」と話してくれるか。

面接で評価されやすい“チャレンジ経験”の伝え方

フコク産業のような「無茶ぶり大歓迎」型の町工場では、完璧な成功体験よりも、工夫して乗り越えたプロセスが重視されます。例えば次のような構成で話すと意図が伝わりやすくなります。

  • 最初は「無理だ」と感じた課題や状況は何か
  • 自分で調べたり、人に相談したりして工夫した点は何か
  • 結果としてどうなり、何を学んだのか

アルバイト、部活、サークル活動など、どんな経験でも構いません。「決められたマニュアル通り」より、「前例がない中で動いた」具体的なエピソードがあると、同社の文化との相性をアピールしやすくなります。

他社が「無理だ」と言う仕事にあえて挑み、ゴムのように柔軟に形を変えながら解決策を探していく。そのプロセスに面白さを感じられる人にとって、フコク産業のような町工場は、きっと魅力的なフィールドになるはずです。