現場の“困った”が出発点になる台車づくり
エビスの台車開発は、まず揚重スタッフの「ここがしんどい」「こうだったら楽」がメモにたまるところから始まります。例えば「階段で音がうるさい」「エレベーターに入らない」「雨の日にすべる」といった声を、現場責任者と台車研究所メンバーが持ち帰り、課題の優先順位を整理。「安全性」「作業スピード」「コスト」の3軸で、どこを一番改善すると喜ばれるかを絞り込み、「次に形にするテーマ」を決めていきます。
リアルストーリー1:階段搬入専用台車ができるまで
ある新築マンション現場では、資材のほとんどを階段で運ぶ必要があり、スタッフの負荷が課題でした。そこで生まれたのが「階段を上り下りしやすい台車」。段差でガタつかないよう、タイヤ径・材質・車輪の配置を何度も試作。揚重スタッフに実際に使ってもらい、「ここが当たる」「ここを持てるようにして」などのフィードバックを即反映。結果、1フロアあたりの搬入時間が大きく短縮され、今では他現場からも指名される人気モデルになりました。
リアルストーリー2:静音×コンパクト台車でオフィスビルの悩み解決
深夜のオフィスビルでは、「音」と「通路の狭さ」がネックでした。管理会社から「とにかく静かで、狭い廊下も通れる台車がほしい」と相談を受けたことがきっかけです。台車研究所チームは、静音キャスターや防振構造を組み合わせた試作機を複数パターン用意。ビル内で夜間テストを行い、どの素材・形状が一番静かなのかを実測しました。同時に、エレベーターサイズや曲がり角の寸法も測り、折りたたみ機構を最適化。作業者にもビル側にも喜ばれるモデルとして、ECサイトでも定番商品になっています。
リアルストーリー3:文系・未経験から「台車のプロ」になるまで
台車研究所には、文系出身・モノづくり未経験で入社し、今は企画とECの両方を担当するメンバーもいます。最初の半年は、揚重現場への同行と既存台車の知識インプットが中心。先輩の現場ヒアリングに同席し、「なぜこの台車だと楽なのか」を徹底的にメモします。その後、ECサイトの商品ページ作成や問い合わせ対応を通じて、ユーザーの声も吸収。2~3年目には、小型の改良プロジェクトを任され、現場・工場・ECをつなぐハブとして活躍するようになりました。
台車開発メンバーの1週間スケジュール例
台車研究所の1週間は、「現場」「オフィス」「EC」がミックスされた動き方です。・月:現場同行、使用中の台車のヒアリングと写真・動画撮影・火:社内ミーティング、改善案の洗い出しと優先順位決め・水:試作仕様書づくり、メーカーとの打ち合わせ・木:届いた試作品のチェック、社内テスト、数値計測・金:ECサイトの商品ページ改善、問い合わせ対応、販売データの確認1週間を通して、「現場の声→試作→販売→また現場へ」というサイクルを回しています。
応募前にやっておくと一歩リードできる勉強法
エビスや台車研究所の仕事に興味がある人は、次のようなポイントを押さえておくと理解が深まります。・街中や駅、工事現場で「どんな台車が、どう使われているか」を観察する・エビスのECサイト(台車屋さん、台車屋エビスなど)で、売れ筋商品とレビューをチェックする・「なぜこの仕様なのか?」を自分なりに考えてメモする・ニュースやSNSで物流・建設業界のトレンドに目を通すこうした日頃のインプットが、「現場×モノづくり×EC」をつなぐ発想の土台になっていきます。