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【代表インタビュー】「片足から世界を変える」――清水雄一が語るDIFF.創業ストーリーとこれから一緒に挑戦したい仲間像

3Dプリント活用 , インクルーシブデザイン , フットウェアの多様性 , ユーザー起点のものづくり , 片足販売シューズ

2026.04.06

1. 「片足から世界を変える」はどこから生まれた言葉なのか

「片足から世界を変える」というフレーズは、最初からキャッチコピーとして用意されたものではありません。シューズは両足セットで売られるのが当たり前という業界の常識に、清水が強い疑問を持ったところから生まれた言葉です。左右の足の大きさが違う人、義足やケガで片足だけ必要な人にとって、「片方だけ欲しい」というごくシンプルな願いが、今の仕組みでは叶わない。この小さな違和感を徹底的に掘り下げていった結果、「片足から」という行動の単位と、「世界を変える」というビジョンが自然とつながりました。一足丸ごとではなく、一人ひとりの片足から始める。その積み重ねで業界の「当たり前」を書き換える意志が、この言葉に込められています。

2.10代で味わった“合う靴がない”痛みと、見過ごされた違和感

清水自身、10代の頃から「合う靴がない」苦しさを抱えてきました。左右でサイズが違うため、片方はぴったりでも、もう片方は常に痛みや違和感を伴う。部活で思い切り走れない、長時間歩くと足がしびれる。そんな体験が日常的にあったと言います。周囲に相談しても返ってくるのは「そんなものだよ」「ちょっと我慢すればいい」という言葉ばかり。違和感はあっても、それを問題として扱わない空気に、自分自身も慣れていった。この「皆がスルーしている当たり前」に対する小さなモヤモヤが、後の事業アイデアの原点になりました。身体の痛みだけでなく、「諦めるしかない」と飲み込む心の痛みを、いつか変えたい。その種が10代の体験に埋め込まれていたのです。

3. 常識を外れた意思決定――なぜあえて片足販売×3Dプリントに賭けたのか

起業のタイミングで清水が向き合ったのは、「不便さは分かっている。でも、ビジネスとして成立するのか?」という問いでした。両足セットを前提に最適化されたサプライチェーンを前に、片足販売は効率の悪い“逆張り”に見えます。そこで鍵になったのが3Dプリント技術です。受注生産とデジタルデータを前提にすれば、在庫負担を抑えながら、一人ひとりの足に合わせたシューズづくりが現実味を帯びてくる。常識を壊すのではなく、「技術の進化を前提にルールを組み替える」発想で、ビジネスモデルを設計しました。売れるかどうかより、「この課題を放置したまま、別の事業をやる自分を想像できない」という感覚が、2022年の創業を後押ししました。

4. ユーザーの声が事業を動かす――「もう片方がいらない」と言われた日

事業構想が一気に具体化したのは、ユーザーとの対話の中でした。テスト販売の場で、あるお客様から「片方は本当にいらないんです」と真剣な表情で言われた瞬間、清水は「この人にとって余分な片足は、コストであり、罪悪感でもある」と痛感したといいます。他にも、・サイズ違いのために、いつも高い方の価格を選ばざるを得ない・義足側の靴は新品のまま捨ててしまうことがあるといった声が次々に寄せられました。この「もったいない」だけでは語れない複雑な痛みが、DIFF.のサービス仕様や価格設計、3Dプリントの活用範囲を決める重要な判断材料になっています。ユーザーの言葉が、そのまま事業の舵を切ってきたのです。

5. DIFF.で働くことは、自分の中の『痛み』と向き合うことでもある

DIFF.の仕事は、単にシューズを企画・販売することではありません。誰かの身体的な痛みや、選択肢がないことで生まれる心の痛みに触れ続ける仕事です。そのプロセスでは、メンバー自身が抱えてきた「諦めてきたこと」と向き合う場面も少なくありません。清水は、「自分の小さな痛みを見つめ、言語化できる人ほど、ユーザーの感情の揺れを丁寧に拾える」と話します。・自分はどんな不便を当たり前として飲み込んできたか・その経験が、誰かの課題にどうつながるのかを考え続けられる人にとって、DIFF.は強い意味を持つ職場になります。一方で、効率やスケールだけを追いたい人には、もどかしさも伴う環境かもしれません。

6.代表が語る「この仲間とは一緒に挑戦したい/しんどくなる」と感じたリアルなエピソード

清水が「一緒に挑戦したい」と感じるのは、ユーザーの一言から自ら仮説と検証アクションを組み立てる人です。試着会で「靴ひもを結ぶのがつらいんです」と聞いたメンバーが、自分からスリッポンタイプの試作品企画とインタビュー設計まで走りきった姿に、強い手応えを覚えたと言います。逆に「しんどくなる」と感じたのは、「それは市場が小さいから」「効率が悪いから」と、ユーザーの声より先に損得勘定だけで線を引いてしまうケースです。DIFF.では、・正論より「この人のために」を優先できるか・不完全な前提の中でも、小さく試しながら前に進めるかが問われます。そこにワクワクできるかどうかが、相性を分けるポイントです。

7. 応募前に立ち止まってほしい3つの問い――あなたはどんな“痛み”を変えたいか

清水は、DIFF.に関心を持つ人に対して「応募の前に、次の3つの問いと向き合ってほしい」と話します。1. 自分自身が「しょうがない」と諦めてきたことは何か。2.その中で、誰かの役に立つ形に変えられそうな経験はどれか。3.5年後、「この痛みを放置したまま別の仕事をしている自分」を想像したとき、違和感はないか。この問いに向き合った結果、「DIFF.でなければならない理由」が見えてくる人もいれば、「別の場所の方が自分を活かせる」と気づく人もいるはずです。片足から世界を変える挑戦は、特別なヒーローだけのものではありません。小さな痛みを見過ごさず、向き合い続ける覚悟を持てるかどうか。その延長線上に、DIFF.で働く意味があります。