「片方ずつ買えたらいいのに」から始まった雑談
きっかけは、代表・清水のごく普通の会話だったといいます。
「左右で足のサイズが違う人って、靴どうしてるんだろう?」
そんな雑談から、「じゃあ片方ずつ買えたら?」というアイデアが出たものの、その場では笑い話で終わりました。
ただ、調べてみると20人に1人が左右差に悩んでいる現実が見えてきます。
「これは単なるネタじゃない」――そう確信した清水は、シューズ業界の前提そのものを疑うようになりました。
100万円の資本金と大阪・梅田29階からのスタート
2022年10月26日、資本金100万円で株式会社DIFF.は生まれました。
場所は大阪・梅田、大阪駅前第3ビルの29階。決して豪華なオフィスではありませんが、「ここから常識を変える」と腹をくくるには充分な高さでした。
最初はメンバーも少なく、資金にも余裕はない。
それでも清水が選んだのは、事業計画を盛るより「片足ずつ売る」という一本のアイデアに集中し続けること。余計なことはしないと決めた挑戦でした。
失敗の連続から見えた「当たり前」の壁
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
・メーカーに相談しても「前例がない」と断られる
・在庫管理のシステムも、すべて両足セット前提
・そもそもユーザーが本当に困っているか、定量データが足りない
トライするたびに壁が現れ、何度も計画は白紙に。
それでも清水があきらめなかったのは、「体の痛みか、財布の痛みか、二択を迫られている人が確かにいる」と実感してしまったからでした。
3Dプリントシューズで「足の機能を守る」という発想
片足販売の仕組みを考える中で、DIFF.がたどり着いたのが3Dプリントシューズです。
左右別サイズで売るだけではなく、足の形やクセに合わせて作ることで、「履ける靴」ではなく「足の機能を守る靴」を届けられると考えました。
この発想の転換で、ビジネスは単なる在庫管理の工夫から、ヘルスケアに近い領域へと広がっていきます。
「しょうがない」を解消するテクノロジーが、ようやく形を帯びてきた瞬間でした。
入社1年目から関われるリアルなプロジェクト例
DIFF.の特徴は、入社1年目から「常識を疑う側」に立てることです。例えば、
・ユーザーへのヒアリング設計と実施、プロトタイプの検証
・片足販売に対応した在庫・ECフローの設計
・3Dプリント工場との連携スキームの構築
といった、事業の根幹に触れるプロジェクトに普通にアサインされます。
「とりあえず雑務から」ではなく、いきなり事業の一部を任されるのが日常です。
スタートアップで働くメリットと、大変さの両方
もちろん、スタートアップで働くのはきれいごとだけではありません。
・決まったマニュアルはほぼない
・昨日の正解が、今日には変わっている
・一人が抱える役割の幅が広い
という大変さがあります。
一方で、ユーザーの声が翌週の仕様に反映されたり、自分の提案が会社の方針を変えたりするスピード感は、大企業ではなかなか得られない経験です。
「しょうがない」を問い直す人と、一緒に世界を変えていく
DIFF.が求めているのは、特別なスキルよりも「本当にそれ、しょうがないの?」と問い直せる感覚です。
左右で足の大きさが違う人の不便や痛みに想像を巡らせ、「当たり前だから」で片づけない人。
片足販売や3Dプリントという手段はまだ進化の途中で、正解は決まっていません。
だからこそ、自分の手で常識を書き換える感覚を味わいたい人にとって、DIFF.はリアルに挑戦できるフィールドになっています。