DIFF.のプロダクトマネージャーが扱う「片足単位」の世界
DIFF.のプロダクトマネージャー(PM)は、「片足から買えるシューズ」という前提で、EC機能と3Dプリントシューズの両方を設計します。一般的なPMが「商品=両足セット」を前提にするのに対し、DIFF.では「左足」「右足」を別々のプロダクトとして管理し、在庫・価格・提案ロジックまで分けて考える必要があります。
左右差のあるユーザーのデータを見ながら、「どこまでサイズを細かく用意するか」「片足だけ買う人と両足買う人で導線を変えるか」など、体験の前提を問い直す意思決定が日常的な仕事です。
プロダクトマネージャーの1日:データと現場の往復
DIFF.のPMの1日は、数字とユーザーの声を往復する流れで進みます。
午前は、ECのダッシュボードで「左右別サイズ購入率」「片足のみ購入者の離脱率」などをチェックし、異常値や改善余地を洗い出します。
午後は、開発・デザイナー・3Dプリント担当との打ち合わせで、機能追加やUI改善の優先順位を決定。夕方にはユーザーインタビューやカスタマーサポートへのヒアリングを行い、「足が痛くて諦めていた人」がどこで迷い、何を望んでいるかを掘り下げます。
関わる職種とチーム連携:ITとものづくりのハイブリッド
関わる職種は、エンジニア、デザイナー、データアナリストに加え、シューズ企画、3Dプリント技術者、物流担当まで多岐にわたります。
PMは、それぞれの専門用語をかみ砕き、「ユーザーにとってどうか」という共通言語に変換する役割を担います。
例えば新しい3Dプリント素材を試す際は、「履き心地の変化」「耐久テスト結果」「原価」「ECでの訴求方法」を一つのストーリーにまとめ、リリース計画と検証指標(リピート率、返品率など)までセットで設計します。
実際の機能改善事例:サイズ提案ロジックでCVR向上
代表的な事例が、サイズ提案ロジックの改善です。以前は、一般的な足長・足囲の組み合わせだけで左右同じサイズをおすすめしていましたが、左右差が大きいユーザーほどカート離脱率が高い課題がありました。
そこでPMは、左右別の採寸データと購入履歴を分析し、「左右で0.5cm以上差があるユーザーには、片足サイズ違いのセットをデフォルト表示」するように改善。結果として、該当ユーザー群のコンバージョン率が上昇し、カスタマーサポートへの「サイズに迷う」問い合わせも減少しました。
未経験から目指すためのスキルセットと勉強法
DIFF.のPMに必要なのは、完璧なITスキルより「問い直す力」です。そのうえで、次の3つを重点的に学ぶと良いでしょう。
- データの読み方:Googleアナリティクスやスプレッドシートで、基本的な指標(CVR、離脱率、LTV)を扱う練習をする
- ユーザーインタビュー:身近な人に「靴選びの困りごと」を5人以上聞き、共通点をメモにまとめる
- シューズの基礎知識:足長・足囲、ラスト、インソールなどを専門書やメーカーサイトで学ぶ
短時間でも毎日続けることが、理解の深さにつながります。
「自分にもできるか」を判断するためのチェックリスト
最後に、DIFF.のPMに向いているかを考えるための簡易チェックです。
- 左右で足のサイズが違う人の話を聞いたとき、「仕方ない」ではなく「なぜ?」と考えられる
- 数字を見るのが得意ではなくても、変化や違和感を見つけるのは嫌いではない
- ユーザーの一言をきっかけに、仕様や仕組みそのものを変えたいと思える
- ITだけ、ものづくりだけでなく、その間をつなぐ役割に興味がある
いくつか当てはまるなら、「片足から世界を変える」プロダクトづくりに関わる素質は十分にあります。