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大阪・梅田29階の小さなスタートアップで、「諦めていた痛み」をなくす仕事をする。DIFF.のリアルな1日密着

3Dプリント靴 , スタートアップ文化 , バックオフィス改善 , フットウェアテック , ユーザー起点設計

2026.04.03

29階に朝日が差し込む──「痛みゼロの仕事」が始まる出社前30分

大阪駅前第3ビル29階。ガラス越しの朝日とともに、DIFF.の1日は静かに始まります。特徴的なのは「始業前30分」の過ごし方。Slackの未読を一気に追うのではなく、まずは自分のコンディションと今日の「痛みゼロに近づけるテーマ」を1つだけメモに書き出します。・昨日ヒアリングしたユーザーの違和感を整理する・片足在庫のデータに“モヤモヤ”が出ていた部分を検証するといった具合に、誰かの足の痛みと向き合う前に、自分の頭と心をフラットな状態に整えることで、判断のスピードと質を保つのが習慣です。

片足在庫の棚とスプレッドシートのあいだで──“痛みの詰まり”をほどくバックオフィスの午前

午前は、片足販売ならではのバックオフィス業務が中心です。倉庫から届く「左23.5cmだけ足りない」「右26.0cmが余っている」といった在庫データを、クラウドのスプレッドシートと照合しながら、「詰まり」をほどいていきます。片足で売るということは、従来のシステムや帳簿がそのままでは使えないということ。DIFF.では、メンバー自らが関数や簡単なスクリプトを組み、・誤差が出やすい箇所の見える化・左右バラバラな受注が来たときの最適な引き当てを日々アップデート。事務作業というより、「誰かの痛みがどこで止まっているか」を探すパズルに近い時間です。

3Dプリント室のドアの向こう側──『諦めていた足』のための試作が回り続ける午後

午後になると、3Dプリントシューズの試作室が本格的に動き始めます。スキャンデータと歩行解析の結果をもとに、片足ずつ異なる形状のミッドソールを設計。CAD画面の微妙なラインの調整が、そのままユーザーの「帰宅後の足の疲れ」に直結するため、ミリ単位の修正を何度も繰り返します。試作が出力されるたびに、担当者だけでなく別職種のメンバーも試し履きし、・圧がかかる部位の変化・足入れのしやすさ・日常使いを想定した見た目を細かくフィードバック。少人数だからこそ、エンジニアリングとユーザー視点が密に交差する現場です。

ユーザーの一言から仕様が書き換わる──痛みの“モヤモヤ”を言語化するミーティング

夕方には、ユーザーの声をもとにした機能改善ミーティングが行われます。議題になるのは、「歩くときに少しだけ不安になる」「長時間履くと、どこが痛いか説明しづらい」といった、数値化しづらい“モヤモヤ”。そこで大切にしているのは、・言葉になっていない違和感を、仮説レベルでもいいから整理する・1人の声を「たった1件」と切り捨てないという姿勢です。ときには、ユーザーの一言でプロトタイプの仕様がその場で書き換わることも。スピード感と同時に、「この人の痛みは、今ここで終わらせる」という責任感が共有されています。

入社1か月目から任される、「痛みゼロ」を前提にしたプロジェクト例3選

DIFF.では、入社直後から「痛みゼロ」を前提にした小さなプロジェクトを担当します。例えば、1. 初回購入者アンケートの設計と改善提案どこに痛みや不安が潜んでいるのかを掘り起こし、次の施策に直結させる役割です。2.片足在庫の可視化ダッシュボードの改善現場メンバーが一目で「偏り」を把握できるようにし、欠品や過剰在庫によるストレスを減らします。3. 試着体験の導線づくり予約フォームや案内文を見直し、「行ってみたいけれど不安」という心理的な痛みを和らげる施策を企画します。どのテーマも、小さいようでいて、ユーザーの毎日の快適さに直結する仕事です。

メンバーが語る「入る前に想像していたDIFF.」と「働いてみてわかったDIFF.」

メンバーが口をそろえて話すギャップは、「人数が少ない=何でもやる」だけではない、という点です。・想像していたこと:スタートアップらしく、とにかくスピード優先で走り続けるイメージ。・実際に働いてみて:スピードよりも「この仕様変更は本当にユーザーの痛みを減らすか?」を徹底的に問い直す文化が強い。結果として、場当たり的な残業や無理なスケジュールが生まれにくく、少数精鋭でも落ち着いて深く考える時間が確保されています。「急ぐこと」と「雑になること」を混同しない姿勢は、入社後に感じる一番大きな安心材料かもしれません。

スタートアップで“すり減らない”ためのセルフマネジメント術──痛みゼロで働き続けるコツ

「痛みゼロの仕事」を続けるには、働く側がすり減らないことも同じくらい重要です。DIFF.で共有されているセルフマネジメントのコツは、例えば次のようなものです。・1日のタスクを「自分の裁量で変えられること/変えられないこと」に分けて整理する・週に1回、ユーザーの声を読み返し「なぜこの仕事をしているのか」を再確認する・疲れや迷いを、そのまま個人の問題にせず、チームの議題として扱うスタートアップだからこそ、働き手の痛みも放置しない。大阪・梅田29階の小さなオフィスでは、そんな当たり前を問い直す日常が、今日も静かに続いています。