左右非対称の足と向き合う、3人のバックグラウンド
今回話を聞いたのは、開発のAさん、カスタマーサクセスのBさん、マーケティングのCさん。業界も前職もバラバラですが、「左右で足の大きさが違う人の当たり前を変えたい」という一点でつながっています。
Aさんは3Dプリントやバイオメカニクスに興味を持ち、Bさんは販売現場で「合う靴がない」お客様を何度も見てきた経験から転職。Cさんは広告代理店出身で、「売るため」ではなく「誰かの痛みを減らすため」にマーケティングを使いたいと考えたと言います。
なぜDIFF.を選んだのか――決め手になった一言
3人に共通していたのは、「片足ずつ売る」という発想自体に衝撃を受けたという点です。
Aさんは「技術を、既存の常識を壊す方向に使える」と感じたことが決め手。Bさんは代表の清水から「20人に1人にちゃんと合う靴がない」と聞き、数字の重さに背中を押されました。Cさんは採用面談で、「財布の痛みか体の痛みか、どちらかを選ばされている人をゼロにしたい」という言葉に共感し、入社を決めたと話します。
印象に残るお客様の声と、3Dプリントシューズの変化
Bさんが忘れられないのは、左右で1cmサイズが違うお客様のケースです。これまでずっと大きい方に合わせて購入し、小さい足には厚手の中敷きを重ねて痛みに耐えていたそうです。
DIFF.の左右別サイズ・片足販売と3Dプリントシューズを提案し、受け取りに来た際に「人生で初めて、歩くたびにガマンしなくていい靴に出会いました」と涙ぐまれたといいます。その日を境に、クレームではなく「ありがとう」の問い合わせが増えた感覚があったと、3人とも口を揃えます。
苦しかった瞬間と、どう乗り越えたのか
苦しさの多くは「正解がないところで決めなければならない」点にありました。
Aさんは、3Dプリントの形状と素材選定で試作品が連続して失敗し、「そもそも成立しないのでは」と悩んだと言います。BさんとCさんは、お客様の要望と現実的な価格や納期とのバランスに何度も頭を抱えました。
それでも、実際の利用者の声を聞く機会を増やし、「机上の最適解ではなく、目の前の20人に1人のための解」をチームで議論することで、一歩ずつ解像度を上げていったと振り返ります。
DIFF.で活躍している人に共通するマインドセット
3人が挙げた共通点は、次のようなマインドでした。
- 「しょうがない」で終わらせず、なぜそうなっているかを問い直す姿勢
- 足の痛みや買い物の不便さを、自分ごととして想像し続ける共感力
- 前例がない状況を楽しめる好奇心と、仮説検証を回し続ける粘り強さ
特にBさんは、「お客様の言葉に、数字以上の意味を見いだせる人」が向いていると語ります。クレームに見えるフィードバックも、より良い仕組みへのヒントとして受け止められるかどうかが、大きな分かれ目になるようです。
求められるスキルと、入社前にできる準備
専門スキルは職種によって異なりますが、3人が口をそろえて挙げたのは以下のポイントです。
- 課題を言語化し、仮説と検証プロセスをセットで考える力
- 業界の「暗黙の前提」を疑い、代替案を出す思考力
- チーム内外のステークホルダーと丁寧に対話するコミュニケーション力
事前にできる具体的なアクションとしては、左右の足長・足囲を自分で測ってみる、片足販売や3Dプリントの海外事例を調べて自分なりの改善案を書き出す、といった小さな実践が有効だと3人は話していました。