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仕入・バイヤー職の仕事を分解解説:ワインの“目利き”は何をしているのか?1本のボトルが日本に届くまで

オンライン商談 , ワイン輸入 , 商品仕入れ業務 , 在庫リスク管理 , 市場調査と分析

2026.04.02

午前8:45|1本のワインとの最初の出会いは「メールの1行」から始まる

バイヤーの1日は、海外サプライヤーから届く数行のメールチェックから動き出します。新ヴィンテージの案内、試飲サンプルのオファー、価格改定やプロモーション情報など、膨大な情報の中から「日本市場で光りそうな1行」を素早く拾い上げます。ここで重要なのは、価格だけでなく「ストーリー」「差別化要素」「供給の安定性」を同時に見ること。例えば、環境認証の有無や家族経営の背景など、のちの販売ストーリーになるポイントをメモしながら、サンプル取り寄せの優先順位を即座に決めていきます。ダイセイワールドでは、この初動判断のスピードが、その後の商談や発注の流れを左右します。

午前10:30|世界の畑と日本の売場を同時に見る「リサーチタイム」

午前中の後半は、リサーチに集中する時間です。海外のワイン評価サイトや生産者のSNSをチェックしつつ、国内ではPOSデータ、量販店・専門店・ECの売れ筋ランキングを横断的に確認。「世界で話題」かつ「日本で伸びそう」な交点を探るイメージです。同時に、既存取引先2,000社から寄せられる声も重要な判断材料になります。「低価格帯スパークリングが動いている」「オレンジワインの問い合わせが増えた」などの情報を整理し、仮説としてメモ。ダイセイワールドのバイヤーは、畑と売場を頭の中でつなぎ、数ヶ月先の棚の姿をイメージしながら候補商品を絞り込んでいきます。

午後1:00|生産者とのオンライン商談で決まる“まだ存在しない棚”の設計図

午後は海外生産者とのオンラインミーティングが中心です。英語や現地語を使いながら、価格・数量・独占条件・プロモーションサポートなどを具体的に詰めていきます。ここで問われるのは、単なる値下げ交渉ではなく「日本市場で成功させるための設計力」です。例えば、「日本ではこの価格帯に競合が多い」「ラベルデザインは和食店でも映えるか」といった視点で、ボトルサイズやラインナップ構成、出荷タイミングを一緒に組み立てます。少数精鋭のダイセイワールドでは、若手でも自分の判断で提案をぶつける場面が多く、“自分が設計した棚”が実際に全国の売場に並ぶ実感を得られます。

午後3:00|円安・物流・在庫を一気にさばく「発注シミュレーション」と決断の瞬間

商談後は、具体的な発注量を決めるシミュレーションに入ります。為替レート、海上輸送費、輸入諸掛り、保管コスト、想定販売単価と回転率をすべて織り込み、「いくらで仕入れれば、どの価格で、どれくらい売れるか」を数字で検証します。同時に、在庫リスクと機会損失リスクのバランスも重要です。攻めの発注か、慎重なロットかを短時間で決断するため、ダイセイワールドでは社内の意思決定フローを極力シンプルに設計。営業の感触や市場トレンドを踏まえ、若手バイヤーの提案がそのままGOサインになることも少なくありません。数字と感覚の両方を磨けるフェーズです。

午後5:00|営業・物流・ECと一気通貫で詰める「日本上陸までの最終チェック」

発注の方向性が固まると、社内連携のフェーズに移ります。営業とはターゲットと販売シナリオ、販促計画を確認し、物流とはコンテナ手配、通関スケジュール、保管スペースをすり合わせます。EC担当とは商品説明文や訴求ポイント、画像素材を整理し、上陸後すぐに売れる準備を整えます。バイヤーは、この全体を俯瞰する「プロジェクトオーナー」のような役割です。ダイセイワールドでは部署間の距離が近く、ミーティングもコンパクト。決定が早い分、「こうしたい」と手を挙げれば、自分発の企画として形にしていける環境があります。

午後7:00|家に帰ってからが“目利き”の本番?日常のインプットが仕事に直結する

業務時間外も、バイヤーのアンテナは休みません。自宅で海外のワインメディアを読んだり、SNSで現地の消費トレンドをチェックしたり、気になるボトルを自腹で試すことも珍しくありません。プライベートの「おいしい・楽しい」が、翌日の企画や仕入れ判断にそのままつながります。ワインだけでなく、コンビニの新商品やドラッグストアの陳列、ECレビューの言葉選びなども重要なヒントです。「なぜこれは売れているのか?」を常に考える習慣が、ダイセイワールドのバイヤーに共通する“目利き”の土台になっています。

バイヤー候補として走り出すために「今日からできる3つの準備」と面接で刺さる伝え方

バイヤーを目指す方に、今日から始められる準備としては次の3つが有効です。・月1本でもよいので、飲んだワインを「価格・味・シーン・誰に薦めたいか」でメモする・海外ワインメディアや輸入業者のニュースレターを定期的にチェックする・スーパーやネットで同価格帯商品の棚を観察し、「自分なら何を仕入れるか」を考える面接では、「どんな情報からどう仮説を立てたか」「自分ならこう仕入れるという具体例」をセットで語れると説得力が増します。語学力そのものよりも、「世界の情報を取りに行き、日本の売場で形にするプロセスを楽しめるか」を、具体的なエピソードで示すことが、バイヤー候補として評価されるポイントになります。