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環境のこと

日本の「おいしい」を世界へ。水産・食品輸出のダイナミズムを体感する3時間。未経験からグローバルキャリアを切り拓くヒントがここに。

インバウンド連携 , 品質管理・認証 , 国際物流 , 水産物輸出 , 養殖ビジネス

2026.03.31

人口減少の日本で「まだ伸びる」数少ない市場

日本の国内食品市場は人口減少で長期的には縮小傾向にあります。一方で、水産・食品の輸出は10年以上にわたり拡大を続け、農林水産物・食品の輸出額は2023年に過去最高水準を更新しました。とくに水産物は、寿司・刺身ブームや健康志向を背景に、世界的な需要が高まっています。

成長を後押ししている要因は、主に次の3つです。

  • 東南アジア・中東を中心とした中間層の増加と「日本食」人気
  • 円安による価格競争力の向上
  • インバウンド回復による「訪日体験→現地でのリピート需要」の拡大

国内消費が頭打ちのなか、「海外にどう届けるか」を設計できる人材の価値は、今後5〜10年でさらに高まると考えられます。

水産・食品輸出ビジネスの基本構造

水産・食品の国際流通は、大きく「生産」「加工・品質管理」「物流・貿易実務」「現地での販売・マーケティング」の4つの機能に分かれます。

  • 生産:漁業・養殖、農業など。A.A.O passionは、とくに完全養殖や国産飼料へのこだわりなど、サステナブルな生産モデルの構築に関わっています。
  • 加工・品質管理:衛生基準の遵守や規格づくりが重要。HACCP(ハサップ)に基づいた工場管理や、現地規制への対応が求められます。
  • 物流・貿易実務:冷凍・冷蔵技術を使ったコールドチェーン構築、輸出書類作成、通関、保険などが含まれます。
  • 販売・マーケティング:現地パートナーとのネットワークづくり、飲食店・小売への提案、日本食ブームを生かしたプロモーションなどです。

A.A.O passionは「食品(水産・輸出)流通アドバイザー」として、これらの機能を横断しながら、生産者と海外市場をつなぐ役割を担っています。

A.A.O passionが手がける輸出・流通のリアル

同社は、水産物を中心に「海外に売りたいが方法がわからない」という事業者に伴走し、商品選定から輸出スキーム構築まで支援しています。魚介類に限らず、「東南アジアで歓迎される日本の食品」「日本で受け入れられる海外食材」を双方向に扱う点も特徴です。

代表的な取り組みの一つが、完全養殖の安心安全な魚介類を関西空港から世界へ届ける構想です。ノルウェーサーモンのように、日本発の高品質な養殖魚を毎日輸出できる体制づくりを目指しています。

さらに、折れた足やツノが原因で廃棄される伊勢海老を買い取り、「RAMENえびの女神」で活用するなど、資源の有効活用と外食・観光ニーズを組み合わせたビジネスも展開。輸出だけでなく、インバウンドや地域観光と連動した複線的な収益モデルを構築しています。

これから5〜10年で広がる仕事の可能性

技術革新と市場拡大により、未経験からでもチャレンジしやすいポジションが増えています。たとえば次のような領域です。

  • 完全養殖・淡水養殖(オニテナガエビなど)を軸にした事業開発
  • コールドチェーン整備や新しい輸送ルートの企画
  • ハラール対応や各国規制に配慮した商品開発・品質保証
  • インバウンドと輸出をつなぐ飲食・観光ビジネスの企画運営

A.A.O passionが取り組む「温泉排熱や工場の未利用熱を活用した養殖モデル」は、環境負荷を抑えつつ、地域の雇用とインフラ整備にも貢献できるスキームです。水産・食品ビジネスが、社会課題の解決と密接に結びつき始めていることがわかります。

未経験者が押さえておきたいキーワード

業界研究の入口として、次の用語は意味だけでも整理しておくと有利です。

  • 完全養殖:卵から成魚まで人工的に育てる技術。資源保護と安定供給の鍵となる。
  • コールドチェーン:生産から消費まで、低温管理を切らさない物流システム。
  • HACCP:危害要因分析に基づく衛生管理手法。輸出向け食品工場の標準。
  • ハラール対応:イスラム教の戒律に適合した食品・工程設計。東南アジア・中東市場で重要。

これらはすべて、A.A.O passionが掲げる「安心安全な魚介類を世界へ」「見えない部分まで国産にこだわる」という姿勢とも直結しています。

業界研究チェックリストと使える質問例

水産・食品×グローバル分野を深く理解するために、次の観点で情報を整理してみてください。

  • 主要な輸出先地域と、そこで人気の日本食・日本の食材
  • 水産物・食品輸出の統計データ(品目別・国別の伸び方)
  • 輸出に必要な認証・規制(HACCP、ハラール、各国の衛生基準など)
  • 養殖技術やサステナビリティに関する国内外のトレンド
  • インバウンドと輸出を組み合わせたビジネス事例

OB訪問や面談の場では、次のような質問を準備しておくと、具体的な会話につながります。

  • 「御社が今注目している輸出先の国・地域と、その理由を教えてください。」
  • 「完全養殖やサステナブル養殖の取り組みで、現場が特に苦労している点は何ですか。」
  • 「コールドチェーンや品質管理で、海外とのギャップを感じる場面はありますか。」
  • 「未経験からこの分野に入る人に、まず身につけてほしい知識や経験は何でしょうか。」

「魚の釣り方」で未来をつなぐキャリアへ

A.A.O passionの代表・林律子は、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を伝えたい」と語っています。養殖技術や流通の仕組みを世界に届けることは、外貨獲得やタンパク質確保だけでなく、働く場所やインフラを生み、地域の未来を支えることにつながります。

水産・食品の国際流通は、単なる「モノの輸出」ではなく、「人の暮らしと命を支える仕組みづくり」のビジネスです。成長マーケットでありながら、社会的意義も大きいこのフィールドは、未経験からでも挑戦する価値の高いキャリア領域だと言えるでしょう。