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環境のこと

サステナブル養殖・ブルーエコノミー最前線:オニテナガエビが変える日本の水産業の未来

完全養殖技術 , 持続可能な養殖 , 未利用熱活用 , 海洋経済 , 淡水エビ養殖

2026.04.21

サステナブル水産業が「今」注目される理由

世界の水産物需要は増え続ける一方、乱獲や気候変動で天然資源は限界に近づいています。国連SDGsや各国の脱炭素政策を背景に、「環境負荷を抑えつつ、安定的にタンパク源を供給できる仕組み」として、サステナブル養殖への期待が急速に高まっています。日本でも漁獲量の減少や漁業人口の高齢化が進み、「獲る漁業」から「つくる漁業」への転換は待ったなしです。こうした潮流のなかで、技術・ビジネス・政策を横断した新しい水産モデルが求められています。

ブルーエコノミーと完全養殖のインパクト

ブルーエコノミーとは、海や水域の資源を、環境と調和させながら活用する経済モデルを指します。水産物の安定供給だけでなく、エネルギー、観光、物流などと結びつき、地域の雇用・インフラも生み出すのが特徴です。中でも「完全養殖」は、稚魚の採捕に頼らず、卵から成魚まで人工的に育てられる点で、資源保全とトレーサビリティの両面から重要性が増しています。餌や飼育環境を最適化できるため、食品安全や付加価値向上にも直結する取り組みです。

オニテナガエビ養殖モデルの可能性と特徴

株式会社A.A.O passionが注目するのが、淡水で養殖できるオニテナガエビです。海面養殖と異なり、内陸でのタンク養殖が可能なため、海に面していない地域でも水産クラスターを形成できます。淡水種でありながら高い市場価値を持ち、東南アジアなど海外需要も期待できます。同社は、飼料・種苗の国産化や完全養殖を前提に、地域が自立して運営できるモデル構築を目指しています。これにより、タンパク質確保と外貨獲得、雇用創出を同時に実現することが狙いです。

未利用熱を活かすサステナブル養殖の仕組み

オニテナガエビは温暖な水温を好むため、温泉の排熱や工場・データセンターの未利用熱を活かした循環型システムとの相性が良い点も特徴です。余剰エネルギーを水温管理に転用することで、CO₂排出を抑えつつ、安定成長を実現できます。さらに、水質管理や排水処理を組み合わせれば、環境負荷を抑えた「閉じた養殖システム」として展開可能です。エネルギー・水産・観光といった異業種連携のハブになりうる点が、ビジネスとしても大きな魅力です。

この領域で求められる人材・職種像

サステナブル養殖・ブルーエコノミー分野では、次のような多様なバックグラウンドが求められています。・水産学、海洋・環境工学、バイオ系の技術職・食品流通、貿易実務、国際物流などのビジネス職・地域振興、観光企画、インバウンド対応のプランナー・データ分析、IoT、水質モニタリングなどのテック人材A.A.O passionのように、生産から流通、飲食・観光まで一気通貫で手がける企業では、現場感覚とビジネス視点の両方を持つ人材が特に重宝されます。

入門者が今日からできる学び方・情報収集

まずは基礎知識として、水産・養殖の概論書やブルーエコノミー関連書籍を1〜2冊読むと、全体像がつかみやすくなります。並行して、以下のような情報源を継続的にチェックするとよいでしょう。・水産庁やFAOなど公的機関のレポート・業界メディア、水産・食品系ニュースサイト・養殖企業やスタートアップの公式サイト・SNSまた、水産関連展示会やセミナーに足を運び、現場の課題や技術トレンドを直接聞くことで、机上の知識を実感値に変えられます。

現場に触れてキャリアを描くためのステップ

実際の現場を知るには、産地や養殖場、関連飲食店を訪ねてみるのが有効です。例えば、A.A.O passionのように、養殖の“出口”としてラーメン店や抹茶体験カフェ、民泊を運営する事業者であれば、「食と観光」「地域との関係性」を具体的にイメージできます。視察の際は、事前に公式情報を読み込み、質問したいことを整理しておくと理解が深まります。自分がどの工程に関わりたいのか、生産・流通・販売・体験のどこに価値を出せそうかを意識しながら見学することが、キャリア設計の第一歩になります。