食品(水産・輸出)流通アドバイザーとは
株式会社A.A.O passionが手がける「食品(水産・輸出)流通アドバイザー」は、日本の水産物を世界につなぐ専門職です。養殖業者や漁業者、研究機関、食品メーカーといった「つくる側」と、海外バイヤーや現地の飲食店・小売店など「届ける側」の間に立ち、商品開発から輸出実務までを一気通貫でコーディネートします。
単なる商社機能ではなく、「どんな水産物が、どの国で、どのような価値として受け入れられるか」を設計し、ビジネスとして成立させるのが大きなミッションです。
とある1日のスケジュール
9:00〜10:00メールチェック・相場と物流の確認
国内外からの問い合わせ対応、為替や輸送スケジュールのチェックから1日が始まります。水揚げ量や相場の変動、コンテナや航空便の空き状況を把握し、「今日動かすべき案件」を整理します。
10:00〜12:00養殖現場・加工会社との打ち合わせ
オンラインや訪問で、生産者や加工業者とミーティングを行います。出荷可能な数量・サイズ、加工方法、賞味期限、トレーサビリティ情報などを確認し、海外規格に合わせた条件をすり合わせます。新商品の試作や、規格変更の相談に乗ることも多い時間帯です。
13:00〜15:00海外バイヤーとの商談
東南アジアなどのバイヤーと英語でオンライン商談を行います。現地のニーズやトレンドをヒアリングしながら、最適な産地・魚種・商品形態を提案します。価格交渉だけでなく、「どのようなメニューに使えるか」「どんなプロモーションが有効か」といったマーケティング視点も求められます。
15:00〜17:00輸出実務・ドキュメント対応
インボイスやパッキングリストの作成、輸出検査の手配、輸送会社との連絡など、実務的な作業に集中します。出荷スケジュールの最終確認やトラブル対応もここで行います。生鮮品ゆえにタイムロスが許されないため、正確さとスピードの両立が重要です。
17:00〜新規プロジェクト・企画の検討
オニテナガエビなどの養殖事業、研究機関との共同開発、ラーメン店「RAMENえびの女神」向けの新メニュー案など、中長期のプロジェクトに時間を充てます。「100年後の教科書に載る会社」を目指し、国内循環型の養殖モデルや海外展開の構想を描く、クリエイティブな時間です。
この仕事で感じられる3つのやりがい
1. 日本の水産技術と食文化を世界に伝えられる
近畿大学発の技術や国産養殖の強みを、海外バイヤーや消費者に直接届けられる点は大きな魅力です。「日本の魚だから買いたい」と言われる瞬間は、自分の提案が価値そのものをつくっている実感につながります。
2. 生産者と海外市場の両方から感謝される
国内の生産者にとって輸出はハードルが高い一方、海外バイヤーは安心・安全な水産物を求めています。その間をつなぎ、「販路が広がった」「安定して仕入れられるようになった」という声を両側から聞けることが、大きなモチベーションになります。
3. ビジネス・技術・社会課題に同時に向き合える
価格交渉や物流の知識に加え、養殖技術や環境問題、途上国支援といったテーマにも踏み込める仕事です。アフリカなどでの養殖事業を通じ、「食糧」「雇用」「外貨獲得」を支える構想に関わることで、日々の業務が長期的な社会インパクトにつながっている手応えを得られます。
求められるスキルと活かせる経験
活かしやすい経験・バックグラウンド
- 食品メーカー・商社・物流会社での営業、貿易実務、購買経験
- 飲食店や小売での仕入れ・メニュー開発・商品企画の経験
- 水産・農業・バイオ関連の研究、品質管理、技術営業の経験
- 海外とのメール・オンライン会議を伴う法人営業やコーディネーター経験
仕事で求められる主なスキル
- 語学力:英語でのメール・オンライン商談に抵抗がないレベル
- コミュニケーション力:立場の違う相手同士の意見をすり合わせる力
- 調整力・進行管理力:品質・価格・納期など相反する条件を整理し、着地させる力
- 数字への強さ:為替・原価・物流費を踏まえた採算管理
- 学び続ける姿勢:水産技術や各国の規制など、新しい情報を吸収する習慣
入社前に身につけておきたい知識チェックリスト
- 水産物の基本用語(魚種名、規格、鮮度指標など)
- 輸出に関する基礎用語(インボイス、通関、保冷輸送、インコタームズの概要)
- 東南アジアを中心とした食文化・人気の日本食の傾向
- 円安・円高が輸出ビジネスに与える影響
- SDGsやサステナブルシーフードに関する基本的な考え方
- ビジネス英語のメール文例とオンライン会議でよく使うフレーズ
すべてを完璧に理解している必要はありませんが、「聞いたことがある」「概要は説明できる」状態にしておくと、入社後の吸収スピードが大きく変わります。
水産物で世界と未来をつなぐ仕事へ
食品(水産・輸出)流通アドバイザーは、日本の水産業の現場から世界の食卓、そして将来の養殖モデルや途上国支援までをつなぐ、スケールの大きな仕事です。日々の業務は地道ですが、その先には「100年後の教科書に載るかもしれない事業」を自分の手で育てていく醍醐味があります。水産や食に興味があり、世界とつながる仕事に挑戦したい人にとって、挑みがいのあるフィールドと言えるでしょう。