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環境のこと

【水産・食品輸出の業界研究】“ノルウェーサーモンの次”を狙う日本発スタートアップのリアル

サステナブル養殖 , 完全養殖モデル , 水産物輸出 , 関西空港ハブ , 食品流通アドバイザー

2026.05.29

水産・食品輸出業界の全体像とプレーヤー構造

水産・食品輸出は、大きく「生産・加工」「流通・輸出」「現地卸・小売・外食」の3レイヤーで構成されます。伝統的には、一次産業者と大手水産商社・食品商社、海外の大卸・現地商社が中心でしたが、近年はスタートアップや専門アドバイザーが間に入り、ニッチな産地品や高付加価値品を世界市場へ届ける動きが加速しています。東南アジア・中東・欧米など、地域ごとに求められる魚種・加工形態・規制が異なるため、「市場インサイト×物流×法規制」の掛け算が、競争力の源泉になりつつあります。

商社・メーカーと何が違う?A.A.O passion型ビジネス

一般的な総合商社は大ロット・多品目を扱い、スケールと金融機能が強みです。メーカーは自社ブランド商品の製造・販売が中心です。一方、株式会社A.A.O passionは「食品(水産・輸出)流通アドバイザー」として、生産者と海外市場の間に入り、輸出スキーム全体をデザインする点が特徴です。魚種選定から規格設計、輸送方法、現地の卸先開拓までを一気通貫で支援し、日本の水産物・食品を世界へ届けるだけでなく、世界の良質な食材を日本へ提案する“双方向”の流通を構築しています。

関西空港起点「完全養殖魚を世界に届ける」モデル

A.A.O passionが描く将来像は、「完全養殖の安心安全な魚介類を、関西空港から毎日世界へ送り出す」ことです。飼料や種苗といった“見えない部分”まで国産にこだわった完全な国内循環型モデルを構築し、空港をハブに、ノルウェーサーモンのような安定供給体制を日本発で実現する構想です。淡水養殖可能なオニテナガエビや、温泉排熱・工場の未利用熱を活用したシステムなど、エネルギー・環境面を織り込んだサステナブルな養殖と輸出を組み合わせ、100年先を見据えたビジネスを目指しています。

A.A.O passionが手がける水産物輸出の実務フロー

実際の輸出は、次のような流れで進みます。
1. 生産者・加工業者との連携:品質規格のすり合わせ、輸出向け処理方法の設計。
2. 商品と市場のマッチング:東南アジアなど現地ニーズに合わせた魚種・形態(冷蔵・凍結・加工品)を選定。
3.物流・書類手配:輸出条件、衛生証明、インボイスなどを整理し、空輸・海上輸送を設計。
4. 現地卸先開拓・商談:飲食店、ホテル、量販店などのバイヤーへ提案し、テストロットから本格導入へつなぐ。
この一連のプロセスを、案件ごとに最適化していくのが現場の仕事です。

海外志向の人がキャリアを築くための3ステップ

水産・食品輸出でキャリアを築くには、次の3ステップが有効です。
1. 情報収集:水産庁・JETROの統計、輸出支援施策、主要輸出先国の嗜好を把握。A.A.O passionのような専門企業のサイトも参考になります。
2. 業界の人に会う:展示会(水産・食品見本市)、輸出セミナー、地方の産地イベントに足を運び、商談ブースで話を聞く。
3. 未経験から関われる職種に挑戦:営業アシスタント、貿易事務、品質管理補助、商品開発補助などで現場感を掴み、語学や貿易実務を並行して磨くと、ステップアップしやすくなります。

すぐ動きたい人のためのチェックリスト

行動の初期ステップとして、次を目安に動くと業界理解が加速します。

  • 日本の水産物輸出に関するニュースを週1回まとめてチェックしているか
  • JETROや業界団体のレポートを1本以上読んだか
  • 直近3か月以内に、水産・食品関連の展示会やセミナーに参加する予定があるか
  • 貿易実務・食品衛生など、基礎知識を学ぶための講座や書籍を1つ選んだか
  • 水産・食品輸出に携わる人と、オンライン含めて1人以上話すアポイントを取ったか

これらを一つずつ埋めていくことで、「海外志向」を具体的なキャリア行動へと変えていくことができます。